梅一輪は、私が日本酒を飲むようになったきっ
かけを作ってくれた酒蔵がです。
2011年暮れのある日、仕事で訪れたこの地で偶
然出会った蔵元でした。
出会ったついでに梅一輪の古酒を購入して帰宅
しました。
翌年のお正月に燗して飲んでみたところとても
飲み心地がよく、これが日本酒なのか、と思っ
てしまいました。
後で理解したことですが、私が知る遠い昔の日
本酒と違い純米酒として醸造されたものでした。
さらに、日本酒の勉強をしていく機会をもらっ
た日本酒です。
酒好きか、といえば、そうではないでしょう。
妻といっしょに飲んで、ちょうど一合弱が自分
にあっている量でしょうか。
食中酒として飲むだけですから、ゆっくりと食
事ができることが一番です。
お酒は、この余分な時間(ゆっくりした時間)
を人間につくってくれる友といったところです。
会話が、弾む。。。
2012年以降、多くの蔵の日本酒を飲んできまし
たが、この蔵のお酒は地元ということで、やは
り親しみがわいてきます。
近頃、また、梅一輪の純米酒で晩酌することが
多くなりました。
久しぶりにホームページをみると、あのダサい
梅一輪が大変化を遂げていました。
蔵見学も受け付けず、まじめにこつこつと酒造
りをやってこられた結果なのでしょう。
この地から全国、あるいは世界に羽ばたいてい
くのかもわかりません。
呑兵衛(一合程度では、のんべいに怒られそう
ですが)としては、大変うれしく思います。
おしゃれなホームページを制作しても中身がな
ければ、ただの箱。
要は中身です。
梅一輪は、実直な酒造りが、蔵元が減少する中
で、結実しているからこそ新たなホームページ
を立ち上げることができたのだ、と考えていま
す。
成長とは、かくあるべし、だと私は信じていま
す。