資金調達は容易になったが

ベンチャー企業の資金調達は容易になっていますが、その中でも
株式公開した企業の業績は好調なのでしょうか。
東大発のバイオベンチャー企業テラが倒産したりと、日本のベン
チャー企業は、あまり評判がよろしくないようです。

もともと証券市場に問題が多く、この国ではまともな上場はむず
かしいのではないか、と推測されます。

とくにベンチャー企業は、赤字で上場可能なNEOの創設でベン
チャーキャピタルの出口戦略に利用されているのではないか、と
の報道がなされています。
ベンチャーキャピタルは、技術の内容もさることながらネームバ
リューなどを利用しながら投資をおこない、上場後、資金を回収
するというパータンです。

上場後、株券を刷って資金調達する企業に在籍してた(上場前)
私は、ベンチャーキャピタルや証券会社、あるいは監査法人との
関係に疑問を感じていました。
結局、この企業は、株券を刷りまくって運転資金を捻出し、最後
は企業売却しました。
当初、技術を称賛されていましたが、ほとんど中身がなかったこ
とが、その後わかりました。

日本のベンチャー市場が危ういのは、キャピタルゲインなどのお
金が主体であり、技術の将来性を正当に評価できる人たちがいな
いことに、その問題がありそうです。

企業内部からみていても経営者が浮かれまくっている姿が象徴的
でした。
さも未来を変えるような。。。
地に足がついていない経営です。

人間が一旦もった欲望に意見することほどむずかしいものはあり
ません。
20数年たって経営者はどこへいったのでしょうか。
この企業に踊らされた株主も大変だったことでしょう。