責任者の覚悟

私は仕事をしていくうえで、先ず自分の責任を考えて行動してい
ます。
例えば、労働基準監督署の是正勧告に基づき是正すれば数千万円
から数億円の追加コスト(人件費)がかかったことでしょう。
当然、部長職として経営権の分担行使をしており、人事部門の統
括責任者ですから、その責任は重大です。

理解ある経営者とよき弁護士に恵まれて是正勧告を取り下げるこ
とができましたが、私は、是正勧告を受領した時点で退職の意思
を固めました。

株式公開を前にして人事制度の改善をおこなっており、なお、違
法な運用があったとしたら、その責任の大部分は私にあるからで
す。
仕事における職責とは、常に覚悟がいるものです。
ポジションが上がれば上がるほどその対価としての給与が上がり
ますが、責任も同時に上がっているからです。

最初に覚悟を決めて仕事をするからでしょうか。
私の仕事に対する姿勢は慎重です。
石橋を叩くがのごとく進めていくことが多く、時間をかけてやっ
ていきます。

現在の仕事である経理の仕事でも、わからない点や疑問に思うこ
とは公認会計士(税理士)の顧問に相談しながら進めています。
仕事とは、本来、どのような立場にあっても対価をもらい行う以
上、常に責任が伴うものだ、と考えているからです。