経営管理は最低限の機能でしかない

企業経営は複雑な要素でできあがっていますが、実は、経営管理
だけしていればよいわけではありません。
経営管理は、あくまで企業経営のベース(黒子)になるだけです。
経営管理ができていれば企業が成長発展するわけではありません。
理由は、経営管理は過去の情報だからです。
あるいは、企業経営の骨格を支えている仕組みのひとつでしかあ
りません。
いわば経営における最低限の機能でしょうか。
もっとも、それもできていない企業が多いのが実情でしょう。
だから、問題噴出となります。

企業は経営管理をベースにしながら、企業に集う人間が創造し、
ダイナミックに行動することでしか発展はありません。
経営管理はできていても成長が止まる企業は、人間を中心とした
行動原理が欠如していると想像されます。
企業運営において人間を活かすためにどのような機能を構築する
かがポイントでしょうか。
人間の能力をどのようにして企業活動に活かしていけるのか。
答えは、経営者自ら出していくしかありません。

経営管理は、やろうと思えばどのような企業でも可能です。
経営管理だけで企業の競争優位をつくることはできません。
どこまでも経営管理をベースに人を活かす機能をどのようにつく
るか、という人間の創造力が勝負かもわかりません。

私は人間関係が苦手ですが、こと企業活動では、人間を中心とし
て行動し、考える以外に解はみいだせません。