飲食業の回復

私が記帳している個人事業主さんで飲食業を営
んでいるお店では、昨年の経営状態では、これ
から先どうなるのかと心配していましたが、今
年4月に入ると、コロナ前の60%くらいまで回
復してきました。

このような経営をみるにつけ、これまで事業主
さんがやってきたことがみえるようです。
やはり、まじめにお店を運営してきたという信
頼でしょうか。
コロナが今のような状況であれば、あまり遠く
ない将来コロナ前まで回復することは間違いな
いでしょう。

この事業主さんは、支払関係が実にきちんとさ
れている方で、厳しい状況下でも家賃や仕入商
品の支払いを滞りなくおこなっていました。
おそらくお客様だけでなく、取引先からも信頼
を得て仕事をされているのだと思います。

売上の回復状況をみると、商売の原点は、なに
より信頼なのではないか、と私は考えています。
自分の範疇をくずさずコンスタントに事業を継
続されている姿に敬服します。

事業には成長も必要ですが、自分をわきまえて
コンスタントに事業をおこなっていくことも大
事なのかもわかりません。
むしろ個人事業主さんは、このような経営スタ
イルで確実に試練を乗り越えておられます。
また、平時には、しっかりと利益を出している
点でもひとりで事業をおこなう方は、ある規模
までと決めて事業を進めることが重要なのでは
ないか、と気づかされます。

事業主貸と事業主借(1/2)

私も個人事業主さんの記帳をはじめたころ、ま
ったく理解できませんでしたが、自分で青色申
告をやるようになって理解できるようになりま
した。
ただし、私は、事業用の銀行口座はもっていま
せんので、どちらかといえば、事業主借主体の
仕訳になります。

この科目は、そもそも事業の会計処理のために
使用するので、貸すのも借りるのも「事業用の
お金」が主体と考えれば理解しやすいと思いま
す。
簡単に「事業主に貸す」「事業主に借りる」と
考えてもよいでしょう。

なお、「貸」「借」と言っても、あくまでお金
の流れを示すだけで、実際に返済の必要がある
わけではありません。
最終的に確定申告の際に両者を相殺、その差額
を法人での資本金に当たる「元入金(もといれ
きん)」に振り替えて処理します。
この辺は、やよい青色申告では自動的に処理し
ますので、私もそれほど詳しいわけではありま
せん。

事業主貸は事業とは無関係の支出です。
まず事業主貸は、事業とは関係のない「支出」
があった時に使用します。
事業用のお金を事業主個人の生活費やプライベ
ートな出費に充てたときです。
例えば、(1)生活用品を事業用のクレジットカ
ードで支払ったとき、(2)生活費を事業用銀行
口座からお金を下ろしたとき、(3)事業主個人
が払う所得税や住民税、保険料などを事業用銀
行口座で振替納付したときなどです。

法人と違い、最初は戸惑うことが多かったですが、
仕訳に慣れてくれば法人の記帳よりもやさしいか
もわかりません。
私自身が、青色申告をおこなっていますので、よ
り記帳に慣れているからでしょうか。

青色申告のメリットは、(1)最高65万円の特別
控除、(2)赤字が3年繰り越せる、(3)専従者
への給与を経費にできる、(4)30万円未満なら
一括で経費にできる、(5)申請によって現金主
義で記帳が可能、(6)一括評価で貸倒引当金を
計上できるなどがあります。

上記は一般的なものですが、みなさんが知らない
メリットもあるようです。

デジタル化で不正がなくなる?

コロナ感染症の影響を受けてデジタル化推進が
叫ばれているところですが、さて、デジタル化
で不正などが少なくなるのでしょう
か。
現実は、そう簡単ではないでしょう。
結論からいえば 、デジタル化であれ、紙による
処理にしろ、手順を踏んだ内部けん制システム
と内部監査システムのふたつの機能が必要です。
それでもデジタル化は不可逆的な流れですから、
推進していくこになるでしょう。

では、どこで問題が発生するかといえば、人間
が介在する部分です。
人間は、悪いことをやろうと思えば、あらゆる
ことができるようで、私には考えられないこと
をいとも簡単におこないます。
それだけの執念があれば、まともなことにエネ
ルギーを使えばと、思うのは私だけではないで
しょう。

デジタル化でも二段階認証が当たり前になって
いるとおり、不正をけん制するシステムの構築
とそれにかかる時間や手間は、デジタル化の流
れに反するものですが、リスク管理上、増える
ことはあっても減ることはないでしょう。

ましてデジタル化の象徴のようなインターネッ
トバンキングを企業が利用する場合、中小企業
では、担当者任せでおこなっているところもあ
りました。
驚くような光景です。
他方、大手企業でも数多くの不正がおこなわれ
ていますが、日常的な内部けん制(スマホでい
えば二段階認証のようなものですが)をおこな
い、さらに第三者であつ内部監査を徹底するこ
とが重要です。

これでも不正は、おこなわれるでしょう。
しかし、日常的な内部けん制と抜き打ち的な内
部監査でかなり防ぐことが可能となります。
また、仮に防ぐごとができなくともはやい段階
で不正を発見することが可能となります。

大体、担当者や外部の取引先と結託される不正
はなかなか発見されにくくなります。
担当者の異動が必要なのは、このような不祥事
の芽を摘み取るためでもあります。
事業収益が上がらない現状では、どこまで投資
できるか、という経営判断が必要なのかもわか
りません。

いずれにしても人間とは、複雑な生き物であり、
今日ように人間関係ギスギスしている時代こそ、
人間の原点に立ち返った経営が必要ではないで
しょうか。

事業の成長とはかくあるべし

梅一輪は、私が日本酒を飲むようになったきっ
かけを作ってくれた酒蔵がです。
2011年暮れのある日、仕事で訪れたこの地で偶
然出会った蔵元でした。
出会ったついでに梅一輪の古酒を購入して帰宅
しました。
翌年のお正月に燗して飲んでみたところとても
飲み心地がよく、これが日本酒なのか、と思っ
てしまいました。

後で理解したことですが、私が知る遠い昔の日
本酒と違い純米酒として醸造されたものでした。
さらに、日本酒の勉強をしていく機会をもらっ
た日本酒です。

酒好きか、といえば、そうではないでしょう。
妻といっしょに飲んで、ちょうど一合弱が自分
にあっている量でしょうか。
食中酒として飲むだけですから、ゆっくりと食
事ができることが一番です。
お酒は、この余分な時間(ゆっくりした時間)
を人間につくってくれる友といったところです。

会話が、弾む。。。

2012年以降、多くの蔵の日本酒を飲んできまし
たが、この蔵のお酒は地元ということで、やは
り親しみがわいてきます。
近頃、また、梅一輪の純米酒で晩酌することが
多くなりました。

久しぶりにホームページをみると、あのダサい
梅一輪が大変化を遂げていました。
蔵見学も受け付けず、まじめにこつこつと酒造
りをやってこられた結果なのでしょう。
この地から全国、あるいは世界に羽ばたいてい
くのかもわかりません。
呑兵衛(一合程度では、のんべいに怒られそう
ですが)としては、大変うれしく思います。

おしゃれなホームページを制作しても中身がな
ければ、ただの箱。
要は中身です。
梅一輪は、実直な酒造りが、蔵元が減少する中
で、結実しているからこそ新たなホームページ
を立ち上げることができたのだ、と考えていま
す。

成長とは、かくあるべし、だと私は信じていま
す。

楽天で評価しているところ

私は、楽天の商売に批判的ですが、実は、評価
しているものがあります。

ひとつは、楽天カードです。
普通に利用していて、それなりにポイントがつ
いてくるからです。
改定(改悪と言われていますが)されましたが、
現金代わりに利用しますのでポイント還元率は
よいほうだと思います。

二つ目は、RPayに付帯しているSuicaです。
こちらは、楽天ポイントを簡単にSuicaにチャー
ジできます。
また、ポイントのほかRPayアプリで楽天カード
からチャージでき使い勝手がよいです。
Suicaとの連携は、しばしば鉄道などの交通機関
を利用しますから利便性が高いサービスだ、と
思います。

楽天カードの利用率は、私の仕事関係からみて
も高いです。
特に個人事業主の方の利用が高く、現金と同様
に利用されています。

他方、利用されていないサービスは、楽天モバ
イルでしょうか。
私も同じですが、安定した通話ができるかどう
かが鍵でしょうが、事業主は携帯電話料を経費
として計上しますので、なにも楽天である必要
がないのかもわかりません。
むしろ事業主は、業務で携帯を使うので通話は
非常に大事になります。

楽天グループの中には、よいサービスがあるの
ですから、もう一工夫が必要でしょうか。
それにしてもPayPayの進撃が激しすぎるようで
す。
この分野は、ほぼ雌雄を決してきているように
感じるのは、私だけでしょうか。

現金があるようでない?

「現金があるようでない」とは、なんだかなぞ
なぞのような話です。
企業によっては、期末の現金残高が多い場合が
あります。
もっとも、現金が金庫等に保管されていれば問
題ありません。
問題なのは、帳簿上に多額の現金残高があるの
に、実際はないという場合です。

大手企業では考えられないことですが、中小企
業ではしばしばあるようです。
大体、大手企業では、部門などの営業規模(社
員数)などで小口現金の残高を決めて管理して
います。
また、毎月抜き打ちで現金残高をチェックしま
すので、小口現金を担当している人は結構大変
です。
基本は、毎日現金残高を合わせておくことに尽
きます。

中小企業では、まず小口現金という概念がない
場合がおおそうですが、理由は、経営者が現金
を扱うことが多く管理していないということの
ようです。
このような場合、期末で現金が合わない、とい
うよりは合わせる意識がない。
経営自身も現金を自分のお金だ、と考えている
ようです。

いろいろ読んでみますと、このような経営者の
もとに税務調査が入ると、これまた大変そうで
す。
領収書がない、契約書がない、経営者本人への
貸付金になっていないなどありますが、場合に
よっては、経営者の賞与となるケースがあるよ
うです。

いずれにしても小口現金管理ができないのであ
れば、毎月の現金残高くらいは合わせておきた
いものです。
一度、痛い目にあわれた経営者は、その後、し
っかりと管理されているようですが。。。

大企業と中小企業の経理の違いには、現金残高
に限らず、しばしば驚かされます。

商品購入で疲れてしまう企業

楽天市場で購入した商品なのですが、まったく
使用した覚えがないクレジットカード(楽天カ
ード)で支払われていました。
商品を購入したのは間違いないのですが。。。
楽天カードへ問い合わせると、楽天市場で購入
すると一番新しいクレジットカードが(自動的
に)利用されます、との回答でした。

当然、契約でそうなっているのでしょうね、と
確認すると、そうです、と返答されました。
三木谷さんらしい商売です。
ぶっちゃけポイントとだけ使われても、という
ことでしょう。
法的に抜け目ない商売です。

私からすると安心して付き合うことができない
企業といわざるを得ません。
それでもポイント人参でお客様を誘い込み、私
も誘われたひとりですが。。。反省!

とにかく、この企業と付き合うと疲れます。
楽天モバイルしかり。
楽天市場は、年間5回から6回の利用ですが、さ
らに利用が減ることになるでしょう。

もっとも、私のようにこだわって利用している
消費者ばかりではないはずです。
これが三木谷さんの商売哲学でしょう。
私をAmazon、PayPayやPayPay銀行に向かわせ
るのは、楽天と取引すると三木谷さんの商売哲
学に疲れるからでしょうか。

そういえば、仕事に関係する領収書は、Amazo
nが多い気がします。
私自身、仕事で使用するものは、だいたいAma
zonか、LOHACOで購入しているでしょうか。

税理士の独占業務

私は税理士の資格をもっておりませんが、記帳
代行をやっております。
どうしてやれるか、と言えば、税理士の独占業
務以外の仕事になっているからです。
記帳代行は税理士業務には含まれていないため、
税理士資格のない者が行なっても税理士法違反
になりません。
記帳代行には、とくに税理士資格が必要ありま
せん。
また、税理士資格だけでなく、記帳代行に特別
な資格は必要ありません。

記帳とは、通帳や請求書、領収書の整理をおこ
ない、仕訳をおこなってお金の出入りや取引を
記録することです。
一般的にいう経理業務のことです。
記帳代行は、領収書、請求書(売上、仕入、経
費)、通帳コピーなどを預かり、その書類をも
とに、仕訳をおこなって毎月のお金の流れや取
引を記録し、試算表や経営上の問題点などを報
告するサービスです。
会社の経理業務を外注しているということにな
るのでしょうか。

それでは、税理士の独占業務とはどのようなも
のでしょうか。
税務代理
税務書類の作成
税務相談
そっけなく言えば、上記の三点です。

具体的に言えば、「税務代理」は、お客様を代
理して、確定申告、青色申告の申請など税務を
代行する業務です。
税理士は、e-Taxを利用して申告書を代理送信す
ることができますので、お客様の電子証明書(
マイナンバーカードなど)は不要になります。
その他、税務調査が入る際に立会いをしたり、
税務署の更正・決定に不服がある場合に代理人
として申立てをしたりすることができます。

「税務書類の作成」は、確定申告書、相続税申
告書、青色申告などの申告書を作成することが
できます。
税務署などに提出する税務書類を作成します。
独占業務である税務書類の作成を、有資格者以
外が業務としておこなうと処罰されます。
ただし、税理士法人などの従業員が、税理士の
指示のもとで行うことは問題ありません。
この場合、従業員が作成した税務書類の責任は
当該税理士にあります。

「税務相談」は、税金に関する相談を受け、助
言するサービスです。
この点は、記帳代行をやっていますと、税務に
関する相談を受けることがありますから、必ず
顧問税理士に相談して対応することになります。
財務など経営全般のアドバイスは、私でもでき
ますが、こと税務に関することは、独占業務で
すし、税法など詳細な情報が必要になりますの
で、顧問の税理士さんに相談したうえで、慎重
な対応が求められるところです。

法人成りしたときの注意点

個人事業から法人へ転換したとき注意すべき点
があります。
個人事業時代のように、事業のお金と個人のお
金が併存していることに慣れてしまっていると、
法人(法人なり)へ転換したとき、同じような
感覚でお金の出し入れされている経営者をみる
ことがあります。

法人の前提は、個人から独立した存在です。
そのため、当然ですが、法人の財布と個人の財
布は分けて使わなければなりません。
預金口座は、法人名義になりますし、取引も法
人として行うことになります。

とくに、経営者本人のお金で会社の経費を支払
ったような場合、個人からみれば自分のお金で
会社経費を支払っていますから立替金となり、
法人からみれば、会社の経費分が個人に未払に
なっている状態です。

このようなケースで個人の銀行口座から会社経
費が支払われていたりすることが散見されます。
いくつかのやり方がありますが、しっかりと経
理をされているところでは、経営者の個人支払
分の経費明細を作成し、領収書を添付して管理
されています。
それをもとに、法人は経営者の個人負担分を未
払金として計上します。
また、私がみている範囲の企業ですと、大体、
法人用のクレジットカード(いわゆるコーポレ
ートカード)を作って経費精算されているとこ
ろが大半です。

法人成りしたとき、はじめから正しい経理処理
をしていれば、調査が入ってもきちんとした説
明ができますが、個人の口座から普通に法人の
経費が支払われているとなれば、問題となる場
合がでてくるでしょう。
また、このような経営をしているところに限っ
て、本来、経費計上できないようなものを計上
していたりします。

私は、このような経理処理をされている場合、
記帳代行をお断りすることにしています。
このような経営をされている方とは、論点がか
み合わないからです。
なにごとも、可能な限り最初から正しくおこな
っておくことが経営の第一歩です。

バランス感覚がよい経営者

私の仕事のなかでバランスがよい経営(法人)をさ
れている経営者さんがいます。
まず、きちんと整理された領収書、請求書などが届
くことです。
これができない企業と個人事業主さんは結構いるの
です。
これなら経営者さんがご自分で記帳できるのではな
いか、と思ってしまうくらいですから、私が試算表
を送付する以前に売上、経費、利益の大枠を掴んで
おられるはずです。
さらに、ITに詳しく、いろいろなやり取りはネット
を通してデジタル化して対応ができます。

おそらく、この経営者さんが会計専用ソフトを学べ
ば、すぐに経理処理ができるでしょう。
このようなタイプの経営者さんは経営数字にもバラ
ンス感覚のよさが現れます。
最初にみた交際費について、私は少し多いのではな
いか、と考えておりましたが、通期でみると売上に
対して一定の割合になっており、よく考えて使って
おられることがわかりました。
売上、経費、利益のバランスがよく、いうまでもな
く税金もしっかりと納付しておれます。
もちろん、無借金経営です。

私が仕訳などでミスをして電話を入れても、実にさ
っぱりとした対応をしていただくので、こちらが恐
縮するほどです。
私自身が、この経営者さんの経営を見習いたいと思
うくらいです。

現在、一人で仕事しておらる関係で受注額によって
は、外注さんを入れて仕事を回しています。
これからさらに受注額を上げていくか、現状維持で
経営していくかの分岐点に差し掛かっているように
感じます。

社員を雇用して、経営を次のステージへ上げていく
かどうか、コロナ化の今はむずかしい判断になるで
しょうが、この方の理にかなった経営はいずれ社員
雇用のステージにいくような気がします。

社員を雇用すると一人で経営してた時代と異なり、
それなりに経営に変化がでてきますから、ステージ
が変わる経営のかじ取り、いわば経営判断と実行力
が、改めて試されことになるでしょう。

おそらく経営には、ステージごとのバランス感覚が
強く求められるのではないか、と考えています。
この点を踏まえて、ステージごとに慎重に事業展開
を進めていくことが必要なのかもわかりません。

しかし、経営者になる人たちは、案外、このような
ステージの転換をあっという間にやってしまいます。
だからこそ、私とは違い真の経営者なるのだと、思
います。