余裕や遊び心がなくなる社会

仕事をしていると、妙に余裕がない対応が多いような気がします。
それだけ社会のスピードがはやい、ということでしょうか。
微妙な間が必要な気がしますが、コミュニケーションをとること
がなかなかむずかしいように思えます。
いわゆる、行き違いも多い?
もう少し丁寧なやりとりが必要なのでしょうが、なにかを端折っ
てしまうようなことが見受けれます。

いろいろなことに忙しいのはわかりますが、相手のことを気遣う
余裕もないようです。
また、なにか聞いてもそんなの私は知りません、といったことも
感じられます。
遊び心が必要ですが、ほとんど感じられないことが多くなりまし
た。

私もめんどくさがり屋なので、必要以上に、幅を広げた対応もし
ませんが、どうも遊び心がないつきあいは仕事が面白くなりませ
ん。
まじめな人が多くなったせいでしょうか。

それに比較すると、むかしからいっしょに仕事をしてきた先輩な
どとの会話は遊び心満載でしょうか。
度々話をするわけではありませんが、余裕をもってコミュニケー
ションできます。
いつでもいっしょに仕事ができるような状態かもわかりません。
この時代においても、もう少し余裕、遊び心があってもよいので
はないではいか、と思います。

コロナ社会は、益々、人間がもつ余裕や遊び心を奪ってしまいそ
うですが。。。
本当にやっかいな時代を迎えてしまったようです。
私は外出などを控えていますが、さらに感染力が強いタイプが現
れたようですから、感染は、時間の問題かもわかりません。

少なくとも感染するまでは、余裕や遊び心感じられるような生活
を続けたいものです。
感染しても余裕があれば本物でしょうが、私にそのような胆力が
ないのはわかっていますが。。。

切り札とは?

切り札とは、辞書によれば、1 トランプで、他のすべての札を負か
す力を与えられた札。2 とっておきの最も有力な手段。「最後の切
り札を出す」「切り札となる証拠」と書かれています。

私がソニー子会社の試験を受けとき、筆記試験で不合格となると思
っていましたが、次の面接試験がきました。
面接試験は、前にも書いたように面接官と言い合いになり、これも
不合格となると思っていました。
割り切りがはやい私は、次の仕事を探していましたが、その折り、
二次面接の連絡があり、再度いくことになりました。

最初の面接と違い、担当者が妙にやさしいのです。
しかも、場所がなかったのか、狭い部屋でface-to-faceそのものだ
ったでしょうか。
一度目の形式的な面接スタイルでなく、なんとなくフランク。。。
そこで私が、義父と義兄がソニーに在籍していますと、切り出すと
人事部長らしき人(実は社長だった)の態度が豹変したことを覚え
ています。
さらに、にこやかな面談になったでしょうか。
私は、確信しました。
これは、合格だと。。。
帰宅後、妻にも合格だと、報告すると驚いていましたが。。。
案の定、合格通知がきました。

人生には、覚悟、遊び心、割り切りが必要だと、私は考えています。
最初の面接でこの事実を話さなかったのは、面接は対等という私の
考え方と覚悟です。
最初からコネを使う必要はありませんし、切り札になりません。
落ちれば縁がなかったと、割り切ります。
二度面接があったことやその場の雰囲気、私の遊び心から利用させ
てもらっただけです。

人生には、一度くらい切り札を使う機会があるのだと、知ることが
できました。
もっとも、それ以来、切り札になるものをもたない私は、悪戦苦闘、
自力でもがいていくことになりますが。。。

遊び心と余裕

私は幼いころから遊びが好きな人間だったよう
に思います。
もっとも、おもちゃで遊ぶことも好きですが、
野山をかけまわることが大好きな人間でした。
自慢ではありませんが、勉強では、常にクラス
最下位を守ってきました。
その意味では、読み書きや算数などの基本がで
きていませんので、今も悪戦苦闘しています。
なにごとも基本が大事だと、心から実感してい
ます。

受験勉強をはじめたのは友人のおかげですが、
勉強しようというよりはゲーム感覚で問題を解
いていました。
常に遊び感覚がないと、私は勉強もできません。

会社へ入っても同じです。
営業職をしていたときも遊び心がある先輩や同
僚にめぐまれ、私は幸運でした。
仕事自体よりは、仕事について語る先輩や同僚
たちとの会話が大きな学びになり、遊び心と余
裕をもって仕事できたことが一番だったでしょ
うか。
仕事ができる人は、やはり人間的な魅力がある
ものです。
このことは、不思議とどのような会社であって
も人間次第です。

ソニー子会社へ転職すると毎日が遊び心満載で
すから、私の人生そのものだったでしょう。
そうでなければ、あれほど夢中になって仕事が
できるとは思えません。

今も遊び心と余裕をもっていろいろなことをや
っています。
わが家のわんちゃんも遊び心をたくさんもって
います。
遊び心は、生き物の特権ではないでしょうか?