いろいろな課題がよりみえるとき

今、コロナ感染症の影響を受けていろいろな課題
がみえてきた時代ではないでしょうか。
持続化給付金の不正利用が大きくメディアで報道
されていますが、むしろコロナ感染症による社会
生活の課題に対してどのように向き合うか、が問
われているように感じています。

なにもコロナだけではありません。
コンピュータウィルスによる経済活動への挑戦な
ど、いたるところに課題は存在します。

もちろん、個人においても常に課題があります。
個別の課題解決は、自ら考えながら、社会インフ
ラを利用させてもらえる場合は、それらを利用し、
なければ自分で解決するしかありません。

コロナ化の今は、社会生活インフラにおける課題
を優先的に解決していくチャンスでしょうか。
デジタル化へ移行することは、当然の帰結ですが、
それでもなお次の課題は生まれてくるものです。
その社会生活の課題に優先順位をつけていくのが
政治でしょうか。

また、自分自身で課題のためツールを先取りをし
ておくことが必要になります。
私はデジタルが大好きなタイプの人間です。
理由は、手書きなどのアナログでは物事にうまく
対応できない人間だからです。
私のようなタイプは、デジタルに移行することに
躊躇はありません。
いわゆる、めんどくさがり屋です。

他方、私はリスクに対して敏感ですから、ウィル
スソフトなどへの投資を怠りません。
経費と考える人は、問題が発生した状況がない人
でしょうか、投資と考える人は、問題が発生した
状況をイメージしている人かもわかりません。

課題がみえている時代だからこそ、いろいろな選
択肢のどれを選択するかは、常に自分の責任では
ないでしょうか。

デジタル化で不正がなくなる?

コロナ感染症の影響を受けてデジタル化推進が
叫ばれているところですが、さて、デジタル化
で不正などが少なくなるのでしょう
か。
現実は、そう簡単ではないでしょう。
結論からいえば 、デジタル化であれ、紙による
処理にしろ、手順を踏んだ内部けん制システム
と内部監査システムのふたつの機能が必要です。
それでもデジタル化は不可逆的な流れですから、
推進していくこになるでしょう。

では、どこで問題が発生するかといえば、人間
が介在する部分です。
人間は、悪いことをやろうと思えば、あらゆる
ことができるようで、私には考えられないこと
をいとも簡単におこないます。
それだけの執念があれば、まともなことにエネ
ルギーを使えばと、思うのは私だけではないで
しょう。

デジタル化でも二段階認証が当たり前になって
いるとおり、不正をけん制するシステムの構築
とそれにかかる時間や手間は、デジタル化の流
れに反するものですが、リスク管理上、増える
ことはあっても減ることはないでしょう。

ましてデジタル化の象徴のようなインターネッ
トバンキングを企業が利用する場合、中小企業
では、担当者任せでおこなっているところもあ
りました。
驚くような光景です。
他方、大手企業でも数多くの不正がおこなわれ
ていますが、日常的な内部けん制(スマホでい
えば二段階認証のようなものですが)をおこな
い、さらに第三者であつ内部監査を徹底するこ
とが重要です。

これでも不正は、おこなわれるでしょう。
しかし、日常的な内部けん制と抜き打ち的な内
部監査でかなり防ぐことが可能となります。
また、仮に防ぐごとができなくともはやい段階
で不正を発見することが可能となります。

大体、担当者や外部の取引先と結託される不正
はなかなか発見されにくくなります。
担当者の異動が必要なのは、このような不祥事
の芽を摘み取るためでもあります。
事業収益が上がらない現状では、どこまで投資
できるか、という経営判断が必要なのかもわか
りません。

いずれにしても人間とは、複雑な生き物であり、
今日ように人間関係ギスギスしている時代こそ、
人間の原点に立ち返った経営が必要ではないで
しょうか。