本は沢山読んだが?

私は数多くの書籍を読んできましたが、それが自分にどのように
生きているのかはほとんどわかりません。
仕事をしながら疑問に思ったことや感じたことを確認するように
読んでいたように思います。
おそらくですが、無数の書籍から自分の軸になる考え方や行動の
原理原則ができあがっていったようです。

今でも読み続けている本は3冊です。
それ以外の本は読んだだけで終わってしまいました。
それでもその本から自分の中へ入ってきた多くの言葉が、私を
成り立たせているように感じています。

本との付き合いは、仕事や人間関係で悩んでいるときが一番でし
ょうか。
真剣勝負で読むことができるからです。
だからこそ、自らの血肉になるのだと思います。

目の前の書棚には多くの本がありますが、やはり戦友のようなも
ので捨てるには忍びない、といったところです。
この頃は、真剣勝負する機会も少なくなり、本を読むことが少な
くなりました。
時間があれば読み返す3冊の本は、私を根底から支えてくれてい
る岩盤のような存在です。

人それぞれ自分が必要だと思ったときに、よき本との出会いがあ
れば、案外、人生を豊かにしてくれるのかもわかりません。

評判が妙に良い会社

入社して妙に評判が良い会社がありました。
私の場合、2社あったでしょうか。
2社とも創業者が社長をやっているところでしたが、
入社後、新聞、雑誌、ネットメディアなどで高い評価
を得ていました。

それなりの理由はあるのですが、もっとも評価されて
いたのは、その方たちの経歴でしょうか。
1社は米国の超有名IT企業に在籍していたことでIT技
術に優れているというような評価内容だったように思
います。

もう1社は日本企業ですが、経営者が非常に有名な企
業、そこで取締役をやっていたという経歴が、今の時
代を象徴する省エネ技術に関する分野において特筆す
べきものがある、といったところだったでしょう。

ところが、評判とは裏腹に、どちらも問題が多い企業
でした。
共通点は、自分がもっとも正しい判断をしている、と
考えているところでしょうか。
このタイプは、だいたいワンマン経営になっているこ
とが多いように感じます。

残念ながら1社は、倒産、もう1社は、なんとかやっ
ていますが、私が在籍していたころの評判とはまった
く逆になってしまいました。
また、当時のワンマン経営者(創業者)はいなくなっ
ています。

私は、どこでもいうべきことを言いますから、1社は
干され、もう1社は部長降格です。
当然ですが、はやめに自主的に退職させていただきま
した。
その後のプロセスをみていると正解でした。

人生という道は、いつも自分自身で選択するしかあり
ません。