本は沢山読んだが?

私は数多くの書籍を読んできましたが、それが自分にどのように
生きているのかはほとんどわかりません。
仕事をしながら疑問に思ったことや感じたことを確認するように
読んでいたように思います。
おそらくですが、無数の書籍から自分の軸になる考え方や行動の
原理原則ができあがっていったようです。

今でも読み続けている本は3冊です。
それ以外の本は読んだだけで終わってしまいました。
それでもその本から自分の中へ入ってきた多くの言葉が、私を
成り立たせているように感じています。

本との付き合いは、仕事や人間関係で悩んでいるときが一番でし
ょうか。
真剣勝負で読むことができるからです。
だからこそ、自らの血肉になるのだと思います。

目の前の書棚には多くの本がありますが、やはり戦友のようなも
ので捨てるには忍びない、といったところです。
この頃は、真剣勝負する機会も少なくなり、本を読むことが少な
くなりました。
時間があれば読み返す3冊の本は、私を根底から支えてくれてい
る岩盤のような存在です。

人それぞれ自分が必要だと思ったときに、よき本との出会いがあ
れば、案外、人生を豊かにしてくれるのかもわかりません。

社長の経営能力とは?

かっぱ寿司の社長が不正競争防止法違反で逮捕されるとは、この
国の経営者の法規範意識の低さにはあきれるばかりです。
結論からすれば、自分の身を肥やすという人間の存在です。
若いときから社長をやっていたようですが、どのようなプロセス
を経て経営者になったのか、と思ってしまいます。

経営者として転職すれば、業績向上は必達すべき目標なのでしょ
うが、他社の原価データを違法に取得しての業績向上では、経営
能力を疑われてもしかたないところです。

若い経営者が結構でてきていますが、今一つぱっとしない原因に
は共通するなにかがあるような気がしています。
やはり、経営の基本がないのかもわかりません。
原理原則や基本がない経営能力では、企業の成長はないというこ
とだと、私は考えています。
勿論、私のような評論家よりは実践しているだけすばらしいこと
なのですが。。。

私程度のサラリーマン生活者だったものからみても、驚くべきこ
とが頻発する経営に、この国はどのようになっていくのだろうか
と、ふっと考えてしまいます。

経営とは、足元を固めて基本に忠実にやっていくことが、まず原
理原則でしょうか。
このような脆弱な経営が露呈するときは、付加価値型経営へ舵を
切るチャンスでもあります。

消費者はよくみています。
価格以外にもよい商品を並べていけば、また、特徴ある商品を開
発すれば売上を上げていくことは可能でしょう。
身近な消費者の声に耳を傾ける努力は、これまで以上に重要でし
ょう。