なぜ、ストレスに弱い私がソニーでうまくやれたのか

昨日書いたように、私は組織のストレスに弱い
タイプです。
では、そんなストレスに弱い私がソニーでは、
なぜ、うまくやれたのでしょうか。

理由は、いくつかあります。
私にとって一番の理由は、適法経営でしょうか。
違法なことをやるような経営者や管理職がいな
いということです。
もっとも、人間は完全ではありませんから、非
常に少ないということです。
このことの前提には、業務監査(抜き打ち)、
会計監査(抜き打ち)といった内部監査制度が
仕組みとして機能しているからです。
詳細は別な機会にさせていただきますが、この
ような適法経営が確立しているので、私がもっ
ている組織に対するストレスが大幅に軽減され
ます。
私が、経営者や管理職の姿勢を心配する必要な
どないからです。
問題があれば、個々に指摘することも可能です。

二つ目は、個人の意思を尊重した経営スタイル
です。
簡単に書けば、部や課の事業計画の策定責任が、
各管理職にあり、個人の自由度が高い経営スタ
イルになっています。
当然、このような経営スタイルは、トップダウ
ンで指示されるわけではありませんから、個人
の能力があからさまにもなります。
その意味では、ストレスが増大する人もいたで
しょうが、降格人事と敗者復活もあるので組織
に対するストレスではなく、仕事に対するスト
レスになるかもわかりません。
仕事のストレスは、どのような企業でもあるこ
とではないでしょうか。
私は、仕事に対するストレスは弱くはないでし
ょう。

三番目は、このような自由度が高い経営スタイ
ルは、企業内における個人間の仕事に対する姿
勢を高め、さらに異なる部や課との間の非公式
なコミュニケーションによる政策立案能力が高
まり、チームとして一体感をもった仕事ができ
るようになります。

これだけではありませんが、ソニーにおける仕
事で組織的ストレスがたまらず、むしろフロー
現象
の中で仕事ができたことが、今日の私を作
ってくれたと感謝しています。

このような仕事環境が沢山生まれることを願う
ばかりです。