基礎力をみる

本日、がっちりマンデーでミライスピーカーをはじめユニークな
製品を作る企業を紹介していました。
ミライスピーカーは、元ケンウッドにいた技術者が立ち上げた企
業です。
年齢は70代でしょうか。

なんといっても音響に関する基礎がしっかりとできています。
そのうえに、このスピーカーはできあがっていました。
この辺が若い人たちと少し違うところでしょう。

他方、別の企業では、開発と営業部門を行き来しながら商品をつ
くる企業が紹介されていましたが、こちらは消費者の声を大切に
しながら商品コンセプトをきめて製品を開発していました。

商売の基本は、むずかしくありません。
基本の積み上げと消費者の声をいかに反映できるかです。
でも、これができる人間や企業は非常に少ないと、思われま
す。

だからこそ徹底できる企業は強いのでしょう。

社長の経営能力とは?

かっぱ寿司の社長が不正競争防止法違反で逮捕されるとは、この
国の経営者の法規範意識の低さにはあきれるばかりです。
結論からすれば、自分の身を肥やすという人間の存在です。
若いときから社長をやっていたようですが、どのようなプロセス
を経て経営者になったのか、と思ってしまいます。

経営者として転職すれば、業績向上は必達すべき目標なのでしょ
うが、他社の原価データを違法に取得しての業績向上では、経営
能力を疑われてもしかたないところです。

若い経営者が結構でてきていますが、今一つぱっとしない原因に
は共通するなにかがあるような気がしています。
やはり、経営の基本がないのかもわかりません。
原理原則や基本がない経営能力では、企業の成長はないというこ
とだと、私は考えています。
勿論、私のような評論家よりは実践しているだけすばらしいこと
なのですが。。。

私程度のサラリーマン生活者だったものからみても、驚くべきこ
とが頻発する経営に、この国はどのようになっていくのだろうか
と、ふっと考えてしまいます。

経営とは、足元を固めて基本に忠実にやっていくことが、まず原
理原則でしょうか。
このような脆弱な経営が露呈するときは、付加価値型経営へ舵を
切るチャンスでもあります。

消費者はよくみています。
価格以外にもよい商品を並べていけば、また、特徴ある商品を開
発すれば売上を上げていくことは可能でしょう。
身近な消費者の声に耳を傾ける努力は、これまで以上に重要でし
ょう。