人間がみる景色は狭い

普段、人間がみている景色は、案外狭いと思います。
なにかあったとき、たとえばけがや病気などをすればよくわかり
ます。

今、少し腰を痛めていますが、それだけで洗面台がこれまでの距
離と違い、遠く離れてみえます。
こんなに蛇口や洗面台が小さくみえるのか、と感動すら覚えます。

日頃、それだけ腰に負担をかけて生きているのです。
何気ない日常とは、本当は、意識することなく生きているという
証なのです。

このような経験を通して人間というものは、ということを知る機
会になるでしょう。
人間とは、ひとつひとつの経験の積み上げから人間そのものを理
解していく生き物なのかもわかりません。

ひとつの経験ではわからないもの?

私がソニー子会社の経験をメルマガにしたのは、
新入社員で入社した企業とあまりに違っていた
からです。

はじめて会った面接からしてそうでした。
面接であまりに失礼なことを言うので、人事部
長らしき人と言い合いになるわ、と大変でした。
人事部長らしき人は、社長でしたが。。。
言い合いをする私もかなり問題ですが、面接は
対等だ、と私は思っています。

ソニー子会社に入社してからも、新入社員で入
った会社とは雲泥の差がありました。
自由?
あまりにも自由。。。
これってなに???

ところが自由なのですが、上司は法令等をよく
理解しており、法令順守の中での自由なのです
が、それでも自由、自由、自由。。。
入社した途端、総務部門の事業計画を作るから
手伝え、と上司が一言。
あとで知るのですが、それぞれの課単位で統括
課長が事業計画を策定していました。
まるで天と地がひっくりかえるようでした。

事業計画は、本社の企画部門などが作成するも
ので、下っ端はそれに従って仕事するのが常識
でした。
私が驚いているばかりいるので、上司は、不思
議な顔をしてました。
人間は経験を通して学ぶ生き物です。
経験がない人たちにとって、私のこれまでの経
験は理解できないのです。

私のように転職ばかりするのも問題ですが、問
題があるような企業であれば離れてみるとよい
のかもわかりません。
よい企業の場合は、他社との交流をさせるよう
な人事を提案すべきでしょうか。
なかでも下請さんで仕事をさせてもらう経験な
どもよいと思います。
下請という言葉もよくないようですが、今では
パートナーとか言うらしいのですが、問題は中
身です。
正当な対価を支払っているかが問題です。
ちょっと脱線!
どちらの企業にも違った環境で経験するという
メリットがあり、なかには触発されて新たなチ
ャレンジをする人間もでてくるのではないでし
ょうか。

強烈な経験とは、経験したことのギャップから
くるものです。
その強烈な経験を書いて残しておきたくなるく
らいですから。。。