ガバナンスが効かないわけ

結論は、人間がおこなうことだからです。
この問題は、究極のむずかしさがあります。
どれが正しく、どれが悪いことなのかという基準が必要だからで
す。

人間が体得しなければならないことですが、基準がない時代、あ
るいはロールモデルがない時代は、そう簡単に体得できません。
教育(広義の意味で)が必要ですが、戦後は、戦前おこなった日
本人の行為を全否定からスタートしています。
簡単に人の思想信条に立ち入ることができない社会体制でしょう
か。

そのような中で多くの人たちが生活してきた社会は、根無し草的
社会とでもいえそうです。
企業や政治をリードする人たちからして軸がないのですから、国
民に軸をもてといって無理ではないでしょうか。
ロールモデルがないというのが、日本人の実態かもわかりません。

戦前のおこないから脱却できなまま経済だけでやり繰りしてきた
つけがまわってきた。
徐々に国力は衰退していくしかない状態のようにみえるのは、私
だけでしょうか。
国力の衰退の原因は、長い時間軸でみれば、戦後から続いてきた
思想がない、哲学がないという日本人自身の問題といえそうです。

リーダーが先憂後楽ではなく、先楽後憂では、日本人が変われる
わけがありません。