私はメーカーに在籍していましたが、転職した小企業はよい仕事
はしているようなのですが、売上があがりませんでした。
取引がある某メーカーの営業から、いい仕事してくれるので助か
ります、と言われていました。
また、その企業の経営者や社員ともフランクな付き合いができて
いたように思います。
ある日、なにげない会話の中から同業他社の話がでてきました。
その会社は、現場がないときは、全員で営業をしており、着実に
業績をあげています、と話してました。
また、メーカーとの関係がよく、メーカーが困ったことがあると、
だいたいそこに依頼するように上司から指示される、とのことで
した。
メーカーの担当者の話を聞いているだけで、その企業の経営姿勢
がみえてきます。
私は、メーカー営業から聞いたこの話をベースに全員営業をする
ことにしましたが、新規開拓の方法は独自に考えてやらなければ
なりません。
さすがに、営業ノウハウまで情報収集できるわけがありません。
メーカーの営業を大切にしておけば、メーカーの取引先は膨大で
す。
数々の情報をもっています。
小企業にとってメーカーとの取引は、自社の営業政策を考える上
で大きなヒントをつかめるでしょう。
メーカーの営業を大事にしておくことは、販促などもありますが、
情報こそがもっとも重要な要素です。
自社の行動原理をどのように作るかが、競争優位に直結するから
です。
小企業といえでも自主独立の気概が必要です。
メーカーは、メーカーに甘ったれる主体性なき企業を嫌います。
自社の責任で仕事をしていく企業には、多くのメーカーがサポート
していました。
このような企業は、販売促進でもメーカーを恫喝するのではなく、
あくまで協力してください、という姿勢を貫いています。
だからこそ、多くのメーカーが進んで協力していたように思います。
日ごろから謙虚な姿勢が貫かれていたのが特徴でしょうか。