副業300万円以下雑所得の修正

昨日、「副業収入が300万円を超えない場合は事業所得ではなく
雑所得」とした国税庁の通達案に反対意見が殺到し、大幅に修正
されることになりました。
副業収入が300万円見直し

私としては、この修正案でよいと、考えています。
国は副業を推奨しておきながら、突然300万円以下は、雑所得で
はなんのために副業をはじめたのかわかりません。

副業を事業所得にすることで将来個人事業主や会社設立など、起
業を後押しするくらいの制度にしておいてほしいものです。
この国は長期的なスタンスで物事を考え実行するということが、
とても苦手な国のようです。

国だけではありません。
企業とて高度成長期のように米国製品などを品質で凌駕しました
が、その根底は模倣構造にあり、自社で長期的な事業展開ができ
た企業は何社あったのでしょうか、と言わざるを得ません。

GAFAなどに太刀打ちできないのは、スピードがあり、模倣がむ
ずかしく独自性あるサービスだからです。
この国は、独自性あるサービスや製品を生み出すことができない
という致命的な欠陥が、そこら中にありそうです。

国がやらなければならいことは、できる限り若い人の邪魔をしな
いことではないでしょうか。
余計な縛りをはずし、制約がない中で独自性を発揮させる場を提
供すること、企業も同様に、できる限り若い人たちに自由と責任
をもたせて仕事をやらせてみることです。

遊び心がな人たちが何人集まったところで独自性があり、付加価
値が高いサービスや製品は生まれないでしょう。
新たなことができる前提は、遊び心があり、多様な人の集まりで
しょうか。

副業などは、遊び心ある人間がやると面白いことが起きそうです
が。。。

価格を下げてまでやることはない

個人事業主が自分で仕事をする場合、はっきり言えば自分の手に
職をもっている場合ですが、価格を下げてまでやる必要はありま
せん。
理由は、低価格でやる人たち(法人)は限りなくいるからです。

個人事業主をめざす場合、先ず今の生活を維持できているだけの
収入が前提です。
いきなり個人事業で生活を維持するなど無謀というほかありませ
ん。

最初に、マーケティングして個人事業をはじめる前に自分がおこ
なうビジネスの価格設定を考えておきます。
当然、高い価格設定では顧客の獲得は少ない、あるいは獲得でき
ないことになります。

やはり副業あたりから仕事をはじめてみるのがベストです。
低価格でビジネスを請け負うリスクを避けながら、顧客開拓がで
きるからです。
その分長期戦になりますが、自分が考える方向を的確に打ち出せ
ます。

運送業などは、現在、低価格帯の代表格ですが、先をみればドラ
イバーの枯渇から配送料金が引き上げられる可能性があります。
この点は、ラスト一マイルの中にどれほどの人たちが個人として
参入してくるかで料金体系が変わるかもわかりません。

国は、個人の配送業参入のための法規制をゆるめていくことが考
えられるため配送委託料が上昇するかは未知数です。

いずれにしても個人事業をおこなって、こんなはずではなかった
ということにならないように、個人においては、自分の生計維持
のための収入を確保しながらめ個人事業を進めていく対策を立て
ておくことが大切です。

個人事業の自転車操業にならないように。。