企業も人間と同じように永遠というわけにはいかないようです。
理由は簡単です。
人間が企業を運営するからです。
急成長する企業もありますが、その後、急速に衰退していく企業
があります。
人間が運営する以上、あちこちに機能不全を発生させます。
今、このような機能不全に陥った企業が増えているように思えま
す。
そこには成長とともに、人間の管理可能の限界をみているようで
す。
人という生き物は、成長には興味をもつものですが、その成長を
支える裏の仕事、いわば成長を支えていく機能である管理機能に
はあまり注目しません。
ですから、必ずといってよいほど、問題を起こします。
要は、このような管理費をコストとして捉えていますから、問題
が発生するまで手を打ちません。
投資と考えると、将来像をイメージすることが必要になりますが、
想像性豊かな人が少ない我が国では、裏方の仕事を投資として把
握できる経営者は極めて少数です。
だからこそ、毎日大手企業の不祥事がメディアで賑わうことにな
るのではないでしょうか。
発想の転換とよく言いますが、むずかしいことではないのです。
日常的なところから簡単に発想の転換は可能です。
小さな気づきを大切にできない人間に発想の転換はむずかしいは
ずです。
なぜか。
小さな気づきは、現場にしかないからです。