グレーゾーンを利用する企業

昨日、再度スシローが問題を起こしましたが、このような問題、い
わばグレーゾーンで商売する企業はほかにもありそうです。
まぁ、わからなければよい。
あるいは、わかったときは、それなりの言い訳で逃れようという姿
勢でしょうか。

実は、このようにグレーゾーンで商売する企業は、ほかにもありま
す。
飲食業のように多数によって一度に発覚されるところではなく、個
別に対応しているため、なかなか発覚されません。

今般、火災保険の付保企業を変更しましたが、以前付保していた企
業はこのタイプです。
ある種、開き直って対応していました。
すぐに解約し、他社に変更しました。

水面下では、問題が進行しているようで、いずれ社会問題化するか
もわかりません。
このような企業とは、リスク管理上もすぐに解約し、適正に運用が
なされている企業へ変更することが最善です。

消費者という立場は、選択権を行使できる立場です。
自らがどれを選択するかは、常に自分自身にあるということです。
私は、スシローを使うことがほとんどありませんので、実害はあり
ませんが、この先、スシローを選択することはないでしょう。

やはり、世の中をみていると誠実に向き合う企業は、適正な原価の
なかで仕事をしているように思われます。
そのような姿勢を読み取る力をつけるのも、消費者の責任ではない
でしょうか。

成長しない経済環境やこれまでにない災害環境など、消費者にとっ
ても厳しい時代になったことは間違いないでしょう。

むかし、なんとかという企業があったね

企業も人間と同じように永遠というわけにはいかないようです。
理由は簡単です。
人間が企業を運営するからです。

急成長する企業もありますが、その後、急速に衰退していく企業
があります。
人間が運営する以上、あちこちに機能不全を発生させます。
今、このような機能不全に陥った企業が増えているように思えま
す。

そこには成長とともに、人間の管理可能の限界をみているようで
す。
人という生き物は、成長には興味をもつものですが、その成長を
支える裏の仕事、いわば成長を支えていく機能である管理機能に
はあまり注目しません。
ですから、必ずといってよいほど、問題を起こします。

要は、このような管理費をコストとして捉えていますから、問題
が発生するまで手を打ちません。
投資と考えると、将来像をイメージすることが必要になりますが、
想像性豊かな人が少ない我が国では、裏方の仕事を投資として把
握できる経営者は極めて少数です。

だからこそ、毎日大手企業の不祥事がメディアで賑わうことにな
るのではないでしょうか。

発想の転換とよく言いますが、むずかしいことではないのです。
日常的なところから簡単に発想の転換は可能です。
小さな気づきを大切にできない人間に発想の転換はむずかしいは
ずです。

なぜか。
小さな気づきは、現場にしかないからです。

売上基準と経営管理

営業をやっていると売上がどの時点になるのかは、大変気になると
ころです。
私が在籍していた企業は、出荷基準で売上を計上していましたから、
たとえば6/30に出荷すれば、6月分の売上ということになります。
売上基準は、そのほか引渡基準や検収基準などがあります。

問題は販売促進費の取り扱いにありました。
当月販売したのですから当月に販促費を計上するのがあたりまえな
のですが、この会社、販促費の取り扱いが非常にあいまいでした。
経営会議にだすためか、実績を計画通り出すようないい加減なとこ
ろがありました。
販促費を予算以上に使っているのに、予算内に収める???

当然ですが、当月に計上されるべき販促費が計上されていません。
出された実績は少ない販促費になっています。
みかけ上利益が大きくなります。
簡単にいえば、粉飾です。

このような管理状態ですから、なかには数千万円の販促費が後日取
引先から請求されたりと、大問題となりました。
担当者は、時期をおかずして退職されました。

私はこのような現場をみながら同じような販促費の使い方をすると
自分の問題になると感じ、使用した販促費をすべて当月中に出すよ
うにしました。
なかには、管理職が来月にまわせといってきても頑として聞くこと
はありませんでした。
管理職を信用できないからです。

経営管理がおろそかな企業では、このようなことが日常的に、しか
も意識することなくおこなわれているから怖いのです。
特に新入社員は右も左もわかりません。
要注意です。

経営管理が徹底されていれば、企業会計から経営体制が確立されて
いますので、販売部門の暴走などをけん制できますが、他方、でき
ていない企業は、社員個人に多くの責任がのしかかってきます。

企業活動をみる目を養うために、会計制度などを学んでおくことは
重要です。
自分の身を守るためにも有効な手段です。

大手企業の不正が続く時代か?

1990年以降、日本経済の衰退に伴い大手企業
も不正が多くなったように感じるのは、私だけ
でしょうか。
もちろん、内部通報者やマスコミなどの努力で
企業の不祥事が発見されることが多くなったこ
とも、大きな理由でしょう。
それにしても。。。

やはり経済環境がよくない中で利益を出すため
に極限までコスト削減に向かうと、現場担当者
は追い込まれて検査の不正をおこなってまで販
売を優先してしまうのでしょう。
一昨日、報道されたおとり広告もそうです。
どちらも、これまた経営管理不在といえます。

上場企業の経営者の在任期間平均は、どのくら
いなのでしょうか。
私は、けっこう長く会長やCEOをやっている
方を見ますが、その企業内部をみていると覇気
がなく、改革的なことはやりません。
上層部の人間ほどときが過ぎるのまっているだ
けです。
詳しく書けませんが、そしてある日、重要部署
の部長になっていました。
企業イメージと企業内部の乖離、特に正社員の
覇気のなさは深刻です。

どうもこの国の企業は、会長、CEO当たりが
長く居座っているためにガバナンスが効いてい
ない、あるいは経営が停滞しているのではない
か、と推測される企業もあるように思えます。
また、オーナー企業もガバナンスが効きにくい
のですが、サラーリマン会長やCEOもかなり
問題がある、と感じています。

残念ですが、まだ当分の間、経営が停滞する企
業もあるでしょうし、不正も続いていく、と考
えています。