経営者の資質

先月末、自動車用品販売などおこなっている企業の社
長が、飲酒運転で逮捕されました。
今日、取締役を辞任したようですが、話にならない経
営者です。
この経営者に限らず、インサイダー取引をおこなった
り、内部情報を故意に流失させたりと、企業経営者の
事件や不祥事は枚挙にいとまがありません。

しかも、上場会社でカー用品を販売している会社の社
長ですからね。
開いた口がふさがりませんとは、このことでしょうか。

この社長の父上の時代、私が在籍した企業(オーナー
経営)と、この会社はある交渉をしていましたが、私
が在籍していた企業のオーナー経営者は、当時、社長
をしていた父上にまいっていました。
オーナー経営者が、オーナー経営者にまいっていたの
ですから相当なものでしょう。

この交渉は、当然ですが、決裂しました。
私は、今でも結果としてよかった、と思っています。
今回の事件で父上経営者のことを思い出してしまいま
した。
オーナー経営ですから、ほとぼりが冷めれば、いずれ
復活してくるのかもわかりません。

上場企業といえども、オーナー経営者、サラリーマン
経営者にかかわらず、株主は経営者の資質をしっかり
とみておくことが必要です。
もっとも、株主自身の資質も問われていることも忘れ
てはなりません。

常に、私を含めて自分自身を知ることは、大変むずか
しいことだからです。

Do it right the first time

この言葉、最初から正しくやろう、ということですが、ソニー
では「言葉」ではなく、実務においてまじめにそのように対応
していました。
後にも先にも、このような企業に巡り会うことはありませんで
した。

それほどむずかしいです。
自分自身を振り返ってもすぐに理解できます。

ソニーでは、正しくやりぬく仕組み(システム)をもっていまし
た。
そこが、私や他の企業と決定的に違うところでしょうか。