今回だけということはない

結論から言えば、ENEOS元会長の不祥事は、今回だけではな
かったはずです。
このタイプの人間は、少なからず常習です。
まわりの人達からなんらかのうわさがたっていたと思います。
私もこの手の人間を少しみてきましたが、だいたい常習のようで
す。

企業活動は人間活動の歴史です。
このようなタイプの人間が出世するということは、企業体質(人
間体質)に問題があるのではないでしょうか。
これまで明るみにでなかっただけでしょう。

役職というのは、仕事の遂行のために一時的に預かっているもで
す。
その役職の責任の重さに対して報酬や賃金が決定されています。
とくに日本企業では、ダブルスタンダードになっていることは、
しばしばあります。
コンプライアンスと言いながら、自分は権力を利用して恥ずべき
ことをしているなど、ダブルスタンダードの最たるものです。

プライム上場企業のトップからしてこれでは、わが国が衰退して
いく姿をリアルタイムでみているようなものでしょうか。
まぁ、これも香川照之現象の一環とすれば、わが国の高学歴社会
にはかなり問題があると、考えていたほうがよいでしょう。
極端な会社中心主義に問題がありそうです。

品行方正とは言えない自分自身をみつめながら、戒めのために書
いているようなものですが。。。

現場で汗をかき、考えて、試行錯誤する

場で汗をかいて、考えて、試行錯誤を繰り返しできる人が少な
いように思うのは、私だけでしょうか。
とくに問題を起こす企業の経営層は、現場を経験したことがある
のか、と思ってしまいます。
あまりに稚拙なことの連続で。。。

また、現場を理解しているが、見て見ぬふりをする経営層もいそ
うです。
こちらは、前者よりさらにたちが悪い。
歴史ある企業に多いようにみえますが。。。
暗黙の了解???

いずれにしても、トヨタではありませんが、現場、現実、現物で
しょう。
トヨタの社長が、現場へ入り込むのは、現物をみて、現実の厳し
さを理解することが必要だからだ、と考えています。

それに比べると不祥事を起こす企業の経営層の顔がみえないのは、
理にかなっているのかもわかりません。
そのような企業を選択するかどうかは、私たち次第ですが。。。

経営者の資質

先月末、自動車用品販売などおこなっている企業の社
長が、飲酒運転で逮捕されました。
今日、取締役を辞任したようですが、話にならない経
営者です。
この経営者に限らず、インサイダー取引をおこなった
り、内部情報を故意に流失させたりと、企業経営者の
事件や不祥事は枚挙にいとまがありません。

しかも、上場会社でカー用品を販売している会社の社
長ですからね。
開いた口がふさがりませんとは、このことでしょうか。

この社長の父上の時代、私が在籍した企業(オーナー
経営)と、この会社はある交渉をしていましたが、私
が在籍していた企業のオーナー経営者は、当時、社長
をしていた父上にまいっていました。
オーナー経営者が、オーナー経営者にまいっていたの
ですから相当なものでしょう。

この交渉は、当然ですが、決裂しました。
私は、今でも結果としてよかった、と思っています。
今回の事件で父上経営者のことを思い出してしまいま
した。
オーナー経営ですから、ほとぼりが冷めれば、いずれ
復活してくるのかもわかりません。

上場企業といえども、オーナー経営者、サラリーマン
経営者にかかわらず、株主は経営者の資質をしっかり
とみておくことが必要です。
もっとも、株主自身の資質も問われていることも忘れ
てはなりません。

常に、私を含めて自分自身を知ることは、大変むずか
しいことだからです。