仕事でLINE活用が多くなってきた

今年、仕事用のスマホはLINEMOへ変更しましたが、正解でした。
理由は、仕事でLINEを使う機会が増えてきており、忙しい時期に
LINEなしでは仕事になりません。
追加資料でも写メでやりとりできますし、ダウンロードと保管も
簡単です。
必要に応じてスマホからプリントアウトもすぐにできます。

つい最近、火災保険と自動車保険を新たに入りなおしましたが、
ほとんどのやりとりはLINE。
決済は、QRコードからクレジットカードを設定するだけと、こ
れもいたって簡単。
この企業のオリジナル!

仕事の中にLINE活用が進んでいることがよくわかります。
また、企業独自にQRコードを利用した決済システムを構築して
おり、デジタル化の波は急速です。

我が国のよいところは、動きだすとみな横並びで素早く転換して
いくことでしょうか。
動きだすまでは、世界の孤児ですが。。。

まぁ、素早いのはよいのですが、独創性がどこまであるかは、疑
問が残ります。
我が国の経営者は、あの企業は、すでにこのようにデジタル化を
進めていますよと、言えば、比較的簡単に決裁がおります。
横並びが好きです。
考えることがなく、自分の身も安全だからでしょうか。

主体性あるデジタル化が必要なのですが、ここでもおそらく横並
びが続くでしょう。
それでもデジタル化が進まないよりましですが。。。

それにしてもLINE恐るべし!

デジタル化は中小企業のビジネスに厳しさを増す

今、デジタル化が急速に進展しています。
いろいろな窓口にいくのが嫌な私は、とくにコロナと関係なくめん
どくさいという理由だけなのですが、デジタル化のおかげで精神面
で助かります。
私は、いわゆる横着者です。

登記簿謄本も納税証明書もデジタル化で簡単に取得できます。
もっとも、国税庁と法務省では若干仕組みが違いますが、それでも
私のような面倒くさがり屋にはうってつけです。

このように私の知らないところでデジタル化が急速に進む社会は、
当然ですが、活用できる企業とできない企業では大きな差が生まれ
ることになります。
いずれ生産性の差がでてくるでしょう。

デジタル化が進む社会では、淘汰も劇的に進む可能性があります。
デジタル化だけでなく、自動化も同様でしょうか。
他方、デジタル化と真逆な分野では、人あまりから賃金が低下して
いくことも考えられます。
私は、最低賃金1,500円派ですが。。。

デジタル化はうまく活用すれば生産性を上げていきますが、企業で
も個人においても利便性を積極的に受け入れる人や企業と、利便性
を活用できない個人や企業との格差は益々大きくなるでしょう。

さて、国全体でみたときに生産性があがるかどうかは、また、別な
角度から調べる必要がありそうです。
あくまでデジタル化の恩恵があるかどうかは、国全体からみてとい
い視点がかかせません。

なんのためのデジタル化となりそうです?
本来、横着者の私だけが喜んでいる場合ではないのです!

むかし、なんとかという企業があったね

企業も人間と同じように永遠というわけにはいかないようです。
理由は簡単です。
人間が企業を運営するからです。

急成長する企業もありますが、その後、急速に衰退していく企業
があります。
人間が運営する以上、あちこちに機能不全を発生させます。
今、このような機能不全に陥った企業が増えているように思えま
す。

そこには成長とともに、人間の管理可能の限界をみているようで
す。
人という生き物は、成長には興味をもつものですが、その成長を
支える裏の仕事、いわば成長を支えていく機能である管理機能に
はあまり注目しません。
ですから、必ずといってよいほど、問題を起こします。

要は、このような管理費をコストとして捉えていますから、問題
が発生するまで手を打ちません。
投資と考えると、将来像をイメージすることが必要になりますが、
想像性豊かな人が少ない我が国では、裏方の仕事を投資として把
握できる経営者は極めて少数です。

だからこそ、毎日大手企業の不祥事がメディアで賑わうことにな
るのではないでしょうか。

発想の転換とよく言いますが、むずかしいことではないのです。
日常的なところから簡単に発想の転換は可能です。
小さな気づきを大切にできない人間に発想の転換はむずかしいは
ずです。

なぜか。
小さな気づきは、現場にしかないからです。

採用費に驚愕

私がソニー子会社へ転職して驚いたことは数多くありますが、その
ひとつが採用費です。
今年、技術系社員を50名採用するので採用予算を5,000万円計上し
ておくようにといわれたときです。
えっと、驚愕!
ひとり百万円!!
結果は、約1,000名の応募で採用35名、採用費は3,500万円でした。

ソニー以外で転職した創業オーナー系の企業でも採用活動をしまし
が、こちらも新卒採用費は、ひとり百万円でした。
企業を成長させていく経営者は、人材にお金をおしまないという共
通の姿をみました。
この企業は、現在も着実に成長しています。

この2社以外にこれだけしっかりと投資をしていた企業を、私はみ
ておりません。
採用費に限らず、この2社は限りない投資をおこなっています。
将来を見越して投資ができるかどうかが、企業の本質かもわかりま
せん。

投資という観点から企業を観察してみるのは重要です。
とくに経営者の資質は、投資によくあらわれます。

基礎を作るのに6年?

新規に立ち上げた企業は、基礎を作るまでに最低6年ほどかかった
でしょうか。
ソニーという大きなバックがあっても、子会社が企業の基礎を作る
のに6年かかったということは、なにもバックグラウンドがない企
業では、それ以上に時間がかかるということです。

中小企業をみていると利益部門、いわゆるプロフィットセンター経
営です。
経営者に言わせれば、当たりまえだというでしょう。
利益があってはじめて企業の継続的な活動ができるからです。

私は、この前提のうえに、人材育成や将来に向かった投資をどのよ
うにできるかを考えています。
多くの企業は、365日同じことを繰り返しています。
経営者も従業員も楽だからです。

新たな挑戦をするということは、少なからず苦痛が伴うものです。
その苦痛を面白さに変える人材が必要です。
「超企業・組織論」高橋信夫著では、そのような人材は、企業全体
の5%くらいだと記しています。
私のソニー子会社時代の経験では、厳しく言えば2%です。

企業の成長のための基礎を作る人材をどのように探すか?
実戦的にやる以外ありません。
だからこそ、部門経営者育成が必要なのです。

中小企業ほどチャンスはあるが?

事業展開に関しては、中小企業ほどチャンスがあります。
理由は、変幻自在に事業を進めることが可能だからです。
問題は、資金と人材です。

現状、ある程度の事業展開ができており、社員数50名前後であれ
ば本当の意味でチャンスです。
この場合、資金より人材の育成です。

はやい段階で社員を中心とした事業展開を試みる機会が必要です。
また、長期戦になりますから焦らず着実に実行していくことが求
められます。

スピードばかりにとらわれていては物事は成就しません。
会社の成長は、今の時代でも20年、30年の単位でしょうか。
しかも、人材が起点となるということを忘れてはなりません。

逆をやっている企業を多くみてきました。

切り札とは?

切り札とは、辞書によれば、1 トランプで、他のすべての札を負か
す力を与えられた札。2 とっておきの最も有力な手段。「最後の切
り札を出す」「切り札となる証拠」と書かれています。

私がソニー子会社の試験を受けとき、筆記試験で不合格となると思
っていましたが、次の面接試験がきました。
面接試験は、前にも書いたように面接官と言い合いになり、これも
不合格となると思っていました。
割り切りがはやい私は、次の仕事を探していましたが、その折り、
二次面接の連絡があり、再度いくことになりました。

最初の面接と違い、担当者が妙にやさしいのです。
しかも、場所がなかったのか、狭い部屋でface-to-faceそのものだ
ったでしょうか。
一度目の形式的な面接スタイルでなく、なんとなくフランク。。。
そこで私が、義父と義兄がソニーに在籍していますと、切り出すと
人事部長らしき人(実は社長だった)の態度が豹変したことを覚え
ています。
さらに、にこやかな面談になったでしょうか。
私は、確信しました。
これは、合格だと。。。
帰宅後、妻にも合格だと、報告すると驚いていましたが。。。
案の定、合格通知がきました。

人生には、覚悟、遊び心、割り切りが必要だと、私は考えています。
最初の面接でこの事実を話さなかったのは、面接は対等という私の
考え方と覚悟です。
最初からコネを使う必要はありませんし、切り札になりません。
落ちれば縁がなかったと、割り切ります。
二度面接があったことやその場の雰囲気、私の遊び心から利用させ
てもらっただけです。

人生には、一度くらい切り札を使う機会があるのだと、知ることが
できました。
もっとも、それ以来、切り札になるものをもたない私は、悪戦苦闘、
自力でもがいていくことになりますが。。。

事業の構造転換は必要

現場が劣化すると企業全体は衰退していきます。
経営層が悪くとも現場がなんとかやっている企業では、企業経営を
遂行していくことは可能です。
しかし、当然ですが、現場の戦術に対する補強がない状態が続くと
その企業は衰退していきます。

むずかしいのは、戦術的補強が必ずしも企業の成長や現状維持につ
ながらないことがあります。
競合他社のほうが、有利な状況の場合などがあり、撤退もひとつの
選択肢です。
この時点における経営判断が非常にむずかしく、あいまいになるた
め日本企業はずるずると消耗戦になることが多いような気がします。

現場が強いうちに経営戦略、すなわちなにをすべきかを検討してお
かなくてはなりません。
資金力が必要です。
長期戦になります。

成長余力がない市場では、中小企業は倒産、破産、大手企業では企
業間の合併になっていきます。
現場は優秀だが経営戦略を担う経営層は、貧弱だというのが我が国
の特徴ではないでしょうか。

ソニーのコロンビア買収は、当時大きな話題となりましたが、現在
ではゲームや金融とならぶ稼ぎ頭です。
現場が優秀だといってもいつまでも同じ環境が続くわけがありませ
ん。
事業の構造転換は必要です。

現場の優秀な技術者や生産部門の人材は、新たな展開をしていくほ
うがよいというのが、私の持論です。
家電であれば、中国などと競争できる環境が必要です。
アイリスオーヤマなどの挑戦は、新たな挑戦といえるでしょう。
少子高齢化といえど市場はあるのですから、新たな挑戦する気概が
ある人たちによって、これまでのビジネスモデルを壊していく挑戦
を応援する仕組みが必要ではないか、と考えています。

現場型の再挑戦ですが。。。
アイデアは、市場と現場の相互作用から生まれるものです。

最悪の状況から出発

私は転職回数が多いのですが、そのほとんどの場合、企業を退職し
て、次の転職先を探していました。
結論から言えば、在職中から次の転職先を探すという芸当ができな
いタイプだったからです。

最悪の状況から、当然、仕事がない状況からスタートしますので、
就職活動は厳しいものになります。
まず妻から。。。
次に転職を目指す企業から、さらに転職支援企業などからです。

我が国では、退職を先にして転職活動をする人は少ないようで、
多くの関係者は、私に不信感をもっているようでした。
普通では考えられないので、なにか企業で問題を起こしたのではな
いか、といった理由を聞かれます。
くびの場合、その理由を話すことになります。
だいたい、その時点でアウトですが。。。

それでも自分の信念を曲げるのが嫌だというよりは、一旦けじめを
つけてからでないと、次に進めないという私の性格でしょう。
仕事にけじめをつけることが最優先で、それから自分のペースで職
探しをしたい、と考えて実行することしかできないのです。

このような状況は社会からみれば最悪の状況でしょうか。
しかし、このような最悪の状況は、社会や人間を知るうえでは、最
高の環境です。
人間や社会の仕組みから徹底的に鍛えられるからです。
いわゆる四面楚歌。。。

それでもなかには、私のために一生懸命努力してくださる人と出会
ったりと、世の中も捨てたものではありません。
ただし、ここでよい結果がでるわけでもありません。
あくまで自分が目指すところを自分の足で歩くしかないのが、社会
というところです。

すべては、自分自身の学びだと割り切れる人でないと、厳しい現実
が続くこととの我慢比べになります。
人生をどのように歩くかは、やはり人それぞれではないでしょうか。
私は、最悪の状況から出発する選択をするタイプだということです。

面接試験は、自分そのもの

面接試験は、対等というのが私の考え方です。
面接試験対策などやったことがない私には、世の中にある面接
対策などは無縁なものでしょうか。
私には不思議な景色です。。。

会社に入るのに自分を出せないで入社したところで、先は知れ
ているのではないでしょうか。
その会社で存分に自分の能力を発揮するために、自分を出して
表現するのが面接だと、私は考えています。
面接は、あくまで対等でしょう。
もっとも、私は、面接試験不合格では群を抜いていますが。。。

面接で納得できても、入社してはじめて本当の相性がわかるも
のです。
面接の瞬間性からは、企業の実態や自分の本質はわかりません。
入社してからが本当の闘いです。
その意味でも面接時に自分の意見を明確にしておくことが大切
です。
入社後は、自分の意見に基づき仕事を実行していくことになる
からです。

だからこそ、自信をもって意見具申できるのです。