犬は家族

マギー(ミニュチュア・ダックス)が、わが家にやってきて10月
で6年目にはいります。
健康で毎日元気に遊びまわっていることがなによりです。
旅行など、ほとんどどこへいくにもいっしょでしょう。
本当は、家にいるのが一番なのでしょうが、仕方なく私たちにつ
いてきているようです。
それでも一度泊まったペットホテルよりはよいのでしょうか。
旅行へ行く前は、ペットホテルだけはやめて、と懇願してきます。

この夏は暑かったせいか軽い皮膚病になり病院へいくことになり
ましたが、幸いたいしたことなく回復しました。
それでも病気になれば、わが子同様に心配になり、人間と変わり
なく接することは命を預かっていれば当たり前です。

世の中は、かなり世知辛い話題であふれていますが、犬でも家族
として見守っているのですから、子供たちを虐待したりするよう
な人間は、本来、生き物ではないのでしょう。
それほど生きることが、むずかしい世の中になったのでしょうか。

人間に限らず犬たちや猫たちの痛ましい話題に触れるたびに、つ
いマギーをみてしまいます。
誰ともわからい人間のところで、なんとか家族として生活してい
るだけでも、なんともいたいけな姿です。

家族とは、哲学的命題なのでしょうか。。。
不思議な縁。

こんなベンチャー企業で大丈夫か

先日、あるベンチャー企業のサービスを利用と思い内容を確認に
してみると、ほとんどサービスが成り立っていない状態でした。
企業情報から経営者の情報をみると、東大卒、官僚、しかも多数
の役員が存在していました。

サービスははじまったばかりですが、経営体制はプライム以上で
しょうか。
本当に価値あるサービスが提供できるのか、と思ってしまいまし
た。
途中で登録を止めました。

なんだか高学歴だけが目立つ経営情報に、どこかでみた景色と、
ふっと感じたものです。
この国の形式主義(学歴や制度など)では、先は長くないのかも
わかりませんが、現在の窮状、エネルギーや食糧など危機的現実
だけが改革に向かわせるのではないか、と考えています。

エネルギー、とくに水素はエネルギーの自給ができないわが国の
欠点を補う有効な燃料でしょうか。
岩谷産業のように長期にわたって水素技術を蓄積している企業も
あり、また、トヨタを含む自動車産業などが本気になって取り組
む覚悟ができているようで可能性を感じます。

エネルギーは、その取扱いに十分な安全性が確保されなければな
りません。
アンモニアを燃料にした船の設計がはじまりましたが、安全性の
確保は並大抵ではないでしょう。
それでもわが国は挑戦するしかありません。
わが国はエネルギーが自給できないことで競争優位を築ける可能
性があるのではないでしょうか。

これから10年、技術開発にとってエネルギー(燃料)は面白い時
代になるのかもわかりません。

ベンチャーに期待する時代は、すでに過ぎ去っているような。。。

今回だけということはない

結論から言えば、ENEOS元会長の不祥事は、今回だけではな
かったはずです。
このタイプの人間は、少なからず常習です。
まわりの人達からなんらかのうわさがたっていたと思います。
私もこの手の人間を少しみてきましたが、だいたい常習のようで
す。

企業活動は人間活動の歴史です。
このようなタイプの人間が出世するということは、企業体質(人
間体質)に問題があるのではないでしょうか。
これまで明るみにでなかっただけでしょう。

役職というのは、仕事の遂行のために一時的に預かっているもで
す。
その役職の責任の重さに対して報酬や賃金が決定されています。
とくに日本企業では、ダブルスタンダードになっていることは、
しばしばあります。
コンプライアンスと言いながら、自分は権力を利用して恥ずべき
ことをしているなど、ダブルスタンダードの最たるものです。

プライム上場企業のトップからしてこれでは、わが国が衰退して
いく姿をリアルタイムでみているようなものでしょうか。
まぁ、これも香川照之現象の一環とすれば、わが国の高学歴社会
にはかなり問題があると、考えていたほうがよいでしょう。
極端な会社中心主義に問題がありそうです。

品行方正とは言えない自分自身をみつめながら、戒めのために書
いているようなものですが。。。

部下がいつまでも働く

ある企業に在籍しているとき、私は仕事がなければさっさと帰宅
しますが、部下が仕事をしている場合があります。
この場合、仕事の量が多いのか、いわば人員が足りないのか、あ
るいはシステムを導入して業務量を削減するか、を考えます。

それでも当面の残業は大丈夫か、私が手伝うか、あるいは他の社
員へサポートしてもらうかなどを部下に確認します。
他の社員が手伝ってくれるので私の手伝いは不要といわれました。
それでもできる限りはやく帰宅するように指示します。

明日できるものは明日にが原則。
仕事と残業の問題はなかなかむずかしいのですが、私は原則、可
能な限り部下をはやく帰宅させるほうです。
定型業務で残業してまで仕事すること自体に疑問をもっています。
残業が多い場合、なるべくシステム化する方向で検討するように
しています。

私は可及的すみやかな仕事がある場合を除いてできるだけはやく
帰宅します。
なにも仕事がないのに机の前にいることが耐え難いのです。
他方、創業経営者に気を使って遅くまでのこっている管理職を軽
蔑しています。
このようなタイプの管理職ほど仕事ができないことが多く、トラ
の威を借ることで社員を動かすことしかできません。

経営者とその下の管理職をみれば、だいたいその企業の体質はわ
かります。
このタイプの企業は、早めの撤収(自主退職)をおこないます。
時間の無駄になります。

電子申請で値上げ?

昨日、メディアの報道で知りましたが、来年度から自動車検査証
(車検証)の電子化がスタートするようです。
ところが、国土交通省は2023年1月に導入する「自動車検査証の
電子化」に伴って経費が増加することから、検査手数料を引き上
げる、としています。

民間企業ではあまり考えられないことでしょうか。
デジタル化における投資額は、初期投資は高額になるのですが、
デジタル化することで人件費や交通費など多くの経費削減が可
能となります。

その点では、初期投資を超えるメリットが企業側だけでなく、
利用者(消費者)にもでてきます。
当然、導入段階からシュミレーションをおこない投資額を決定
するのですが、デジタル化投資を回収できない投資はおこない
ません。

わが国の官僚は安易というか、コスト積み上げ方式で投資した
ときは投資した分だけ値上げすればよい、という安直な考え方
でしょうか。
デジタル化投資の意味を理解しないまま対応しているとしか思
えません。
健康保険証のデジタル化も同様です。
紙の健康保険証の方が安くなり、デジタル健康保険証のほうが
診療報酬が高くなるなど信じられないことです。
そのような健康保険証は、誰も好んで使わないでしょう。
健康保険証の件は、すでに是正されましたが。。。

デジタル化は省力化ですから、人件費試算などはシュミレーシ
ョン段階で、概算ですが徹底します。
将来的な人件費の増額を抑止させる効果を狙っています。
もっとも、スピーディーな会計情報や事業全体のリスク管理な
ど多様な情報管理をおこなうことも重要なデジタル化投資です。

それにしてもと思うのは、私だけでしょうか。
デジタル化したメリットはなんなのでしょう。
値上げ。。。
このちぐはぐさが、わが国がおかれている国家レベルなのでし
ょう。

人手不足は賃金上昇のきっかけ

コロナ感染症からの経済の回復で人が不足してきているようです。
最低賃金の引き上げなどいろいろな施策をおこなってきましたが、
なかなか賃金があがってきませんでした。

人手不足は、当然、賃金上昇のきっかけになるでしょう。
求人をだしても人が集まらなければ、企業は、少しづつ賃金をあ
げながら再度求人活動をおこなうからです。
それでも集まらなければ、将来を検討をしながら、例えば、事業
を終わらせるという選択や企業を他の企業へ売却するといったこ
と、あらゆる手立てを考えることになります。

人手不足は厳しいようですが企業の淘汰を促進します。
低い生産性の企業から高い生産性の企業へと人が移ることで賃金
が上昇していくでしょう。
もっとも、政府が中小企業対策などで生産性の低い企業へ資金が
入ると、これまでのように生産性が低い企業が生き残っていきま
す。

現在、コロナ対策で政府の予算は枯渇してきているでしょうから、
従来のような中小企業対策は打ちにくいのではないでしょうか。
コロナに限らず感染症対策、あるいは官や民におけるデジタル化
普及のための政策資金など、これまでと同じように中小企業対策
をおこなうことは、段々むずかしくなりそうです。

その意味で人手不足は、企業に改革を推し進めてくれる動機をも
たらしてくれます。
円安がいつまで続くかわかりませんが、外国人の入国制限が撤廃
されれば、観光バブルになる予想があります。

わが国は、自立した改革は苦手ですが、与えられた試練を乗り越
えるとき、はじめて改革ができるという特徴があります。
コロナ化ですが、わが国には、生まれる変わるチャンスがきてい
るのかもわかりません。

周辺国は、まだまだ物騒な状況にありますが。。。

ファイルの仕方も知らなかった

私がソニー子会社で総務(人事)の仕事をはじめましたが、当初、
創業二か月目であり上司の机の上は書類だらけでした。
書類の山のなかから、あれをもってこい、といわれても探すだけ
で大変な作業でした。
そのうえ、日ごとに上司の机の書類の山は高くなるばかりでした。

それでもなんとかやっていると、入社半年も過ぎたころでしょう
か、書類を整理するぞ、と一声。
これまで営業しかやっていない私は、書類の整理の仕方がわかり
ません。
上司に言われるままに、ファイルを注文し、ファイルが届けば、
背表紙をワープロで印刷して上司へ渡す日々。
いつの間にか上司の机の上の書類は片付きました。

今後、お前は種類がきたらファイルへ差し込んでいけと、指示さ
れました。
また、保管庫も書類別にきちんと整理整頓され一目で書類のあり
かがわかるようになっていました。

タバコばかりふかしているこの上司で大丈夫かと、思っていまし
が杞憂でした。
やはり基本ができている人は違います。
立ち上げ期、時間がなかったことで書類の整理が後回しなってい
ただけでした。

書類の整理の仕方など知らない私ができるようになったのは、こ
のようなプロセスからです。
その後、株式公開を目指す企業へ移りましたが、文書管理システ
ム、給与や勤怠管理システム、あるいはERPといったシステム
導入にかかわれたのは、この時期、マニュアルでファイル管理を
していたおかげです。

現在、大手企業などではペーパーレス化が進み、マニュアルのフ
ァイル管理など少なくなっていると思いますが、可能な範囲で基
本からやっておくことは重要です。

私自身、現在、電子帳簿保存法に基づくペーパーレス化をおこな
っていますが、マニュアルで作業していたときよりはるかに短時
間で経理処理ができます。
いわばデジタル保管庫にファイルをしまっているようなものです。
場所を取らず、動かず、簡単にアクセスできます。

働くけど、休む

私は仕事に関して妥協できないタイプですから、やるときは徹底
的にやります。
部下を道ずれにはしません。
部下は、帰宅させて自分ひとりでやります。
理由は、自分の仕事だからです。
この流儀は、サラリーマン生活のほとんどだったでしょうか。
残業代をもらおうが、もらうまいが関係ありません。
自分の仕事だからです。

このような状態で死亡することだけが心配でした。
家族やそのまわりの人たちは、私の意思で仕事をやっていると思
うことは稀でしょう。
これだけは、会社に迷惑をかけることがあるかなぁ、と私の心配
ごとでした。

だからこそ、体の調子が悪い場合、すぐに帰宅して寝る、翌朝、
病院へいくということも徹底していました。
あるとき、体調をくずして帰宅する電車の中で社長から携帯電話
に連絡がありました。
体調が悪いので帰宅しています、というと、社長は、わかった、
の一言。

私も気にしませんが、社長も動じません。
企業では、これくらいの関係が普通に必要です。
自信をもって仕事をし、体調が悪ければ自分で管理する。
私にとってどの企業においても同じ行動をしてきました。

一般論としての仕事のあり方と個人の仕事あり方には違いがありま
す。
人間も違えば、企業も違い、やっている仕事内容も違います。
健康状態も同じです。

すべては、自分からはじまり、そして自分でおわります。

資金調達は容易になったが

ベンチャー企業の資金調達は容易になっていますが、その中でも
株式公開した企業の業績は好調なのでしょうか。
東大発のバイオベンチャー企業テラが倒産したりと、日本のベン
チャー企業は、あまり評判がよろしくないようです。

もともと証券市場に問題が多く、この国ではまともな上場はむず
かしいのではないか、と推測されます。

とくにベンチャー企業は、赤字で上場可能なNEOの創設でベン
チャーキャピタルの出口戦略に利用されているのではないか、と
の報道がなされています。
ベンチャーキャピタルは、技術の内容もさることながらネームバ
リューなどを利用しながら投資をおこない、上場後、資金を回収
するというパータンです。

上場後、株券を刷って資金調達する企業に在籍してた(上場前)
私は、ベンチャーキャピタルや証券会社、あるいは監査法人との
関係に疑問を感じていました。
結局、この企業は、株券を刷りまくって運転資金を捻出し、最後
は企業売却しました。
当初、技術を称賛されていましたが、ほとんど中身がなかったこ
とが、その後わかりました。

日本のベンチャー市場が危ういのは、キャピタルゲインなどのお
金が主体であり、技術の将来性を正当に評価できる人たちがいな
いことに、その問題がありそうです。

企業内部からみていても経営者が浮かれまくっている姿が象徴的
でした。
さも未来を変えるような。。。
地に足がついていない経営です。

人間が一旦もった欲望に意見することほどむずかしいものはあり
ません。
20数年たって経営者はどこへいったのでしょうか。
この企業に踊らされた株主も大変だったことでしょう。

人間関係で決まる人事

今般の汚職の構造をみていると人間関係が大きく影響しているよ
に思えるのは、私だけでしょうか。
人間関係で決まる人事が悪いことではありません。
問題は、その人間関係の当事者の資質です。

オリンピックで起きた汚職における人間関係をみると、そもそも
問題がある人物が多いというのが、その本質でしょう。

企業においても人事に人間関係がかかわらない人事などほとんど
ないのではないでしょうか。
要は、人間関係ではなく、ひとりひとりの人間の生き方です。
公私をわきまえ、毅然と仕事ができるような人間であればよいだ
けです。

利権をむさぼるような人間関係には、そのようなタイプの人間が
集まるということです。

私たちの社会は自由に多くの選択が可能です。
人間を選択するのも自分自身です。
このような社会をどのように生きていくか、ということは簡単で
はありませんが、そこでも多くの学びと実行が必要になります。
だからこそ、人生は人間観をみる劇場だとすれば、これほど面白
い場所はありません。