残業がない会社

ある企業の人事部門にいたとき、中途採用した社員が以前在籍し
ていた会社では、全社員が残業をまったくしない会社だったそう
です。
会社が、社員に残業をさせない会社だったとのこと。
毎日、出社すると、その日にしなければならない仕事を片っ端か
ら片づけていくので非常に厳しかった、と話してました。

オーナー経営者の企業だったようですが、世の中には、このよう
に徹底した事業運営をおこなう会社があることに驚きました。
日本企業の問題点のひとつに、何事も徹底してやらないというこ
とがありそうです。
もっとも、日野自動車のように不正は徹底してやっていたようで
すが。。。
本末転倒。

私も残業が嫌いなほうですから、できる限り仕事をはやく終わら
せて帰宅したほうでしょうか。
ソニー子会社時代を除き。
ここは創業立ち上げという環境と私が管理部門の仕事を学ぶとい
う状況から徹底的に働いた時代です。
他人がみると異常な世界。。。

永野芽郁がある番組で話してましたが、NHK朝ドラの撮影は異常
だったようで、母親がいっしょに逃げてもよい、というほどの厳
しさだったようです。
人生には、一度くらい異常な時代が必要なのかもわかりません。

異常さもしっかりとみつめてみると、徹底的にやることにつなが
るようにも思えます。
人はひとりひとり違います。
自分で考えて、自分の足で歩くことが大切なのかもわかりません。

総務の仕事は、なぜ、おもしろかったのか

理由は、人が嫌がる仕事ばかりくるからです。
人が嫌がる=オリジナリティが高い。
自分だけの仕事になる。
こんなところでしょうか。

では、どんな嫌がる仕事か。
代表的なケースは、反社会的な人たちへの対応。
このようなケースは、総務以外にもっていくところはありませ
ん。
中堅企業では、しばしばお目にかかります。
要は、このような企業ではお金を手に入れやすいからです。

私とて徒手空拳では戦えません。
警察関係と連携をとったり、弁護士、あるいは企業同士の集ま
り(特暴協など)で実戦的なトレーニングを受けることになり
ます。

それでも、反社会的な人たちが来社すれば、真正面から対応す
ることになります。
このようなことは、マニュアルだけでは対応できませんから、
自らの人間力が試さることになります。
ここが、一番大変ですが、仕事としてはもっとも面白い部分で
しょうか。

だいたい突然来ますから、逃げ場がありません。
すなわち、ありのままの自分がさらけだされます。

どこかで見ている風景?

ピーターの法則の中に、次の一説があります。

「無能レベルに達してしまった上司の場合は、組織の自己都合と
いう尺度で、部下が有能かどうかを判断します。つまり、組織の
規則や儀礼や様式を支える行動こそが有能のあかしとされるわけ
です。迅速であること、丁寧であること、年長者に礼儀正しく接
すること、社内文書を適切に処理できることなどが高く評価され
ます。つまり、無能な上司は部下をインプット (取り入れたもの )
で評価するのです」

本来、組織というところは、人が行う成果で判断されなければな
ないのですが、現状の組織は、前例踏襲や形だけの管理だけをす
れば、仕事だと、思っているところがあるように感じます。

無能といわれている私が、既存の経営層を無能というには、かな
り問題がありますが、それでもメディアなどの報道を読んでみて
、無能社会になっているように思うのは、私だけでしょうか。

無能が無能を作るとは、言いえて妙です。
では、仕事は誰がやっているか。

本では、「まだ、無能レベルに達していない者によって行われて
いる」と。。。

私が仕事を干されたとき

私は素直に生きるタイプではありませんから、しばしば、上司な
どとぶつかります。
ある企業で親会社からきた上司とぶつかり、完全に干されました。
もっとも、私の態度が問題ですが。。。
素直に上司のいうことを聞きません。
あるときから仕事がまったくこなくなりました。

これには参りました。
ネットがない時代、一日中仕事もなく机の前に座っていることが、
どれほど身体にダメージを与えるかということが、よくわかりま
した。
精神がやむ一歩手前だったでしょうか。
他の社員に無視される程度はなんともないのですが、仕事を干さ
れることが、これほどとは想像できませんでした。

これは、ヤバイ、と気持ちを切り替えて毎日家を出ては、休みを
とりました。
たっぷり余っている有給休暇で。。。
家をでてどうしたか?
図書館へいったり、映画をみたり、パチンコもしたかなぁ。。。
取り合えず、職場放棄して自由になることでした。
これで精神はやまずにすみました。

そんなある日、妻から会社へいってるの、と詰問され!
今日、会社のなんとかさんから電話があったよ、と。。。
やばい、バレタ!!
明日は出社か。。。

翌日、会社へいくと、私の部の担当役員(専務)から呼び出され、
どうして休んでいるか、と尋ねられ、仕事干されているからです、
と返答。
そんなの知らなかったでしょう、と反論。
わかった、と一言。

数日たって、再度この専務に呼ばれて経理へ異動しろ、と。
転籍して間もない部長を親会社へ戻すことはできない。
お前が異動しろ、と。
これでも私を心配し配慮してくれた対応なのです。
ただし、この人も親会社と問題を起こしたくないタイプ。

退職するつもりで、取り敢えず経理へ異動しました。

その後、退職を前提に転職紹介会社を訪問しますが、この話は
またの機会に。。。
上司の部長のその後もまたの機会に。。。
こうご期待!

仕事を干されると精神をやられます。
家族がいる場合など、まわりの人たちも、本人のことを本当に
注意してほしいと思います!!!
私のような横柄なものでも精神をやられる一歩手前でしたから。。。

深堀する人

仕事は、自分自身で深堀することが求められます。
深堀するためには、自分で物事を把握する力、ポイントオブビュー
が必要です。

では、ポイントオブビューはどのようにして養うのか。
自分自身の日常生活からつかみ取るのです。
なにか、おかしいという疑問点をもつ、感じる。
で、調べる。
自分で納得できる解を求める。
徹底的にやる。
この繰り返しです。

それでも、相手があることですからうまくいかないことも多々あり
ますが、深堀することで自分自身の血肉となって、さらなる段階へ
昇華していきます。
他人にすぐ頼らいことです。
自分が推定した解をもって他人に確認することはよいでしょうが、
それでもそれが真の解とは限らいところが、ビジネスの面白いとこ
ろです。

解(予測)からはじめよ。
そしてすばやく行動、トライアンドエラーの繰り返し。
思考3割、行動7割が私の持論です。
これって、自分の生活でも役に立つこと間違いなし!

遊び心と面白さがあってこそ、人生(仕事)を楽しめるのかもわか
りません。

仕事に確立されたスタイルはない

私は、仕事とは自分のスタイルを確立するための闘い、と定義して
います。
理由は、スポーツと違い、仕事は確立された一定の型がないと思う
からです。
仕事のためのアプローチには、あらゆる方法があるということです。

ロールモデルといわれる人をまねて仕事をはじめましたが、当然な
のですが、自分仕様になっていきます。
それはそうですね。
自分とは、他人とは違う存在だからです。

だからこそ、仕事のスタイルをどのようにとらえるかは、その人の
人生にまで影響するのです。
毎日、仕事をしていればいいだけではありません。
仕事の結果を出すことは当たり前であり、そのうえでどのような人
生を過ごすのかを考えることで仕事における自分の厚みも変化して
くるのではないでしょうか。

仕事をすること、本を読むこと、自然に触れること、多くの学びの
中で自分のスタイルを確立することが、仕事を、そして人生を豊か
にしてくれると、私は信じています。

他人ではなく、あくまで自分のスタイルです。

仕事でLINE活用が多くなってきた

今年、仕事用のスマホはLINEMOへ変更しましたが、正解でした。
理由は、仕事でLINEを使う機会が増えてきており、忙しい時期に
LINEなしでは仕事になりません。
追加資料でも写メでやりとりできますし、ダウンロードと保管も
簡単です。
必要に応じてスマホからプリントアウトもすぐにできます。

つい最近、火災保険と自動車保険を新たに入りなおしましたが、
ほとんどのやりとりはLINE。
決済は、QRコードからクレジットカードを設定するだけと、こ
れもいたって簡単。
この企業のオリジナル!

仕事の中にLINE活用が進んでいることがよくわかります。
また、企業独自にQRコードを利用した決済システムを構築して
おり、デジタル化の波は急速です。

我が国のよいところは、動きだすとみな横並びで素早く転換して
いくことでしょうか。
動きだすまでは、世界の孤児ですが。。。

まぁ、素早いのはよいのですが、独創性がどこまであるかは、疑
問が残ります。
我が国の経営者は、あの企業は、すでにこのようにデジタル化を
進めていますよと、言えば、比較的簡単に決裁がおります。
横並びが好きです。
考えることがなく、自分の身も安全だからでしょうか。

主体性あるデジタル化が必要なのですが、ここでもおそらく横並
びが続くでしょう。
それでもデジタル化が進まないよりましですが。。。

それにしてもLINE恐るべし!

むかし、なんとかという企業があったね

企業も人間と同じように永遠というわけにはいかないようです。
理由は簡単です。
人間が企業を運営するからです。

急成長する企業もありますが、その後、急速に衰退していく企業
があります。
人間が運営する以上、あちこちに機能不全を発生させます。
今、このような機能不全に陥った企業が増えているように思えま
す。

そこには成長とともに、人間の管理可能の限界をみているようで
す。
人という生き物は、成長には興味をもつものですが、その成長を
支える裏の仕事、いわば成長を支えていく機能である管理機能に
はあまり注目しません。
ですから、必ずといってよいほど、問題を起こします。

要は、このような管理費をコストとして捉えていますから、問題
が発生するまで手を打ちません。
投資と考えると、将来像をイメージすることが必要になりますが、
想像性豊かな人が少ない我が国では、裏方の仕事を投資として把
握できる経営者は極めて少数です。

だからこそ、毎日大手企業の不祥事がメディアで賑わうことにな
るのではないでしょうか。

発想の転換とよく言いますが、むずかしいことではないのです。
日常的なところから簡単に発想の転換は可能です。
小さな気づきを大切にできない人間に発想の転換はむずかしいは
ずです。

なぜか。
小さな気づきは、現場にしかないからです。

部門長は刑務所へ

私が在籍していたソニー子会社は、エンジニアリングの仕事がメイ
ンであり、営業部門はソニー本体に所属していました。
その営業部門を統括していた部門長は、しばしば私が在籍していた
子会社へも足を運んできていました。

私がソニー子会社を退職した時代に、この部門長もソニーを退職さ
れ、あるベンチャー企業へ社長として転職されました。
しかし、1年もたたずそのベンチャー企業を退職され、自ら起業さ
れました。
この企業は、のちに日経ベンチャー大賞を取るなど将来を有望しさ
れていたようです。
経歴も東京大学卒ですからね。

ほどなくして新聞で逮捕された、と報道がでました。
理由は、実態がない会社であり、ある大手企業から粉飾した財務報
告に基づき多額の出資を得ていたというものでした。
簡単に言えば、詐欺です。

人生、一歩間違うと、学歴などの要素にかかわらず転落するという
現実。
当然、詐欺の内容が悪質でしたから、本人は、すでに60歳前後にな
っていたように思いますが、実刑となり収監されました。

これもまた諸行無常でしょうか。

くびになるパターン その一

私は、いくつかの企業でくび(解雇)になっています。
もともと、物事を明確にしたいタイプですから、どうしてもハッキ
リと口にだして言うことになります。
経営者からすれば、ずけずけものを言う嫌な人間でしょうか。
経営者もタイプがありますから、すべての経営者が私のようなタイ
プを嫌うわけではありません。
なかには、よく話を聞いてくれる経営者がいます。

それでも多くの経営者は、部下かからずけずけ言われることをここ
ろよく思うことは少ないでしょうか。
このような経営者のタイプは、くびにするというよりは、はじめに
私を遠ざけます。
口をきかない状態。
いわゆる無視するようになります。
その後、降格人事、あるいは解雇します。

このようなとき慌てないことです。
自分に軸をもつことが重要なのは、仕事の上や人生をどのように生
きるかといった大局観が必要になると思うからです。
ジタバタするより、流れにまかせる。
このようになるまでの間に、多くの齟齬がありますから、将来どの
ようになるか想像できていることも大切でしょうか。

私は、くびになっても労基署などへいきません。
すぐに次のステージを目指します。
理由は、このような環境をいつまでも引きずらいないためです。

くびになった企業やその経営者は、長い時の流れのなか、諸行無常
そのものです。