詐欺ウォールでも検出率94.7%か

私は、リスクに敏感なほうなのでウィルスソフト
詐欺ウォールなどを導入して対策はしているほう
だ、と思います。
それでも詐欺ウォールの直近の検出率は94%くら
いという報告です。
100%ではないわけですから、さらに個人で注意
しなければなりません。

そのためか、銀行やカード会社、あるいは大手企
業のメールには注意を払っています。
注意を払うことはできても毎日沢山のメールがき
ますから、いちいち中身を確認するのも大変です。
中身をみては、削除するの繰り返しでしょうか。

なかには、カード会社から来た正しいメールでも
リンクから入るのではなく、HPからログインして
指定された項目を確認したりします。
面倒このうえないことです。
そのうえ、カードの作り変えのお知らせがあった
りして、現在のカードを破棄して再発行といった
生活自体を混乱させられることがあります。

世の中便利になるのですが、その便利を悪用する
人たちがいるから日常生活は、便利なのか、不便
なのか、わけがわからない状態になっていきます。

できる範囲のことはやっておいて、その上をいか
れたら終わりだと、覚悟しています。
リスク管理ばかりでは、人生が終わってしまいそ
うだからです。

家事按分てなに?

私は、最初家事按分と聞いてなんのことか、さ
っぱりわかりませんでした。
私のように自宅で仕事をしているような場合、
生活費と事業用の費用がいっしょになっている
状態です。
例えば、水道代、電気代、あるいはインターネ
ット回線代などですが、これらの費用のうち一
定範囲のものは、仕事をするために使用してい
ると、考えるようです。

自宅で使っている諸費用のうち、事業にかかっ
た経費を合理的な基準によって分けることを家
事按分といいます。

家事按分するためには按分比率が必要になりま
すが、費目によって割合が定められているわけ
ではありません。
個人事業主自身で基準を定めることができます。
ただし、諸費用全体の何割が売上に貢献したか
という明確な根拠が必要になります。

家賃の場合は、毎月の家賃に対して仕事で使用
している面積をもとに割合を算出します。
例えば、自宅兼用の事務所であれば、事務所部
分が50%というよう割合を客観的に決めること
になります。
私の場合、自宅兼用で仕事をしていますが、今
は家賃を計上していません。
今後、客観的な基準がみつかれば計上するかも
わかりません。

電気やガス、水道代も同様に客観的な基準によ
り経費を決めることができます。

通信費も同じです。
インターネット回線代、携帯電話料金、固定電
話料金を経費に含めることができます。
私の場合、事業用の携帯電話を2回線利用して
います。
個人用は別に使用していますので、個人用は、
経費とすることはできません。

自動車は、多く使用するわけではありませんが、
同様な基準で経費としています。

いずれにしても客観的な基準が必要ですから、
税務署に聞かれて場合に説明ができるようにし
ておくことが重要です。

詳しくは、家事按分で勉強してください。

個人で仕事をしてみることもわるくない

私は会社を退職して個人事業をはじめましたが、
個人で仕事をするのもわるくない、と思います。
理由は、まず確定申告を自分でやるという税金
との向き合い方が必要になることです。
それに対応して領収書や請求書などの書類を管
理しなければなりません。
これができないと申告どころではありません。
会社員生活では考えられないような煩雑さがあ
りますが、今までほとんど税金に向き合ってい
ませんでしたから、あらゆることを学ぶ機会に
なります。

私は、これまで医療費控除はまったくしたこと
がありませんでしたが、医療費の管理ができる
ソフトを購入し医療費の請求書をもらってきた
ときに必ずソフトへ入力します。
データベース化されていますので、入力さへし
ていれば、医療費控除に必要なデータは簡単に
できあがります。

やよい青色申告オンライン版では、医療費控除
のデータを取り込む機能がありますから、簡単
に税務署提出用のデータが作成されます。
もちろん、ペーパーレスです。

個人で仕事をはじめると経費や控除項目に敏感
になり、毎年勉強しながら確定申告をおこなっ
ています。
このように自分で確定申告することで社会機能
を同時に学んでいるようなものです。

チャンスがあれば、だれでも挑戦してみる価値
があります。

飲食業の回復

私が記帳している個人事業主さんで飲食業を営
んでいるお店では、昨年の経営状態では、これ
から先どうなるのかと心配していましたが、今
年4月に入ると、コロナ前の60%くらいまで回
復してきました。

このような経営をみるにつけ、これまで事業主
さんがやってきたことがみえるようです。
やはり、まじめにお店を運営してきたという信
頼でしょうか。
コロナが今のような状況であれば、あまり遠く
ない将来コロナ前まで回復することは間違いな
いでしょう。

この事業主さんは、支払関係が実にきちんとさ
れている方で、厳しい状況下でも家賃や仕入商
品の支払いを滞りなくおこなっていました。
おそらくお客様だけでなく、取引先からも信頼
を得て仕事をされているのだと思います。

売上の回復状況をみると、商売の原点は、なに
より信頼なのではないか、と私は考えています。
自分の範疇をくずさずコンスタントに事業を継
続されている姿に敬服します。

事業には成長も必要ですが、自分をわきまえて
コンスタントに事業をおこなっていくことも大
事なのかもわかりません。
むしろ個人事業主さんは、このような経営スタ
イルで確実に試練を乗り越えておられます。
また、平時には、しっかりと利益を出している
点でもひとりで事業をおこなう方は、ある規模
までと決めて事業を進めることが重要なのでは
ないか、と気づかされます。

事業主貸と事業主借(2/2)

事業主貸科目は、経費になりませんが、事業主
借科目は、事業主個人のお金を仕事のためのに
出費したときなので経費となります。この科目
は頻繁に使用します。
仕事をすれば、いろいろな経費が発生しますか
ら、当然のようにお金が必要なります。
個人の場合は、個人用と仕事用のお金がいっし
ょになっており、個人のお金から備品や文具な
どを購入すれば、消耗品科目をつかいますが、
相手科目は事業主借となります。

あるいは、事業に必要な資金を生活費から事業
用口座に振り込んだとき、さらに個人用のクレ
ジットカードで事業用の事務用品を購入したと
き、さらに事業用の預金口座に利息が付いたと
きなどがあります。

私のように事業用口座をもたない場合、この科
目を頻繁に使用することになります。
法人の経理から仕訳業務を覚えてきた私のよう
な人間には、理解することがむずかしい科目か
もわかりません。
やよい青色申告のような会計ソフトがなく、帳
簿に記帳するスタイルなら、相当苦戦するとこ
ろでしょうか。
会計ソフトのおかげで仕事をさせていただいて
いるようなものです。

仕事で個人事業主さんの記帳代行をする予定は
なかったのですが、実際に記帳をおこなってみ
ると個人事業主さんの仕事における力強さに驚
いています。
その意味では、私にとって記帳以上に勉強がで
きています。

いろいろな課題がよりみえるとき

今、コロナ感染症の影響を受けていろいろな課題
がみえてきた時代ではないでしょうか。
持続化給付金の不正利用が大きくメディアで報道
されていますが、むしろコロナ感染症による社会
生活の課題に対してどのように向き合うか、が問
われているように感じています。

なにもコロナだけではありません。
コンピュータウィルスによる経済活動への挑戦な
ど、いたるところに課題は存在します。

もちろん、個人においても常に課題があります。
個別の課題解決は、自ら考えながら、社会インフ
ラを利用させてもらえる場合は、それらを利用し、
なければ自分で解決するしかありません。

コロナ化の今は、社会生活インフラにおける課題
を優先的に解決していくチャンスでしょうか。
デジタル化へ移行することは、当然の帰結ですが、
それでもなお次の課題は生まれてくるものです。
その社会生活の課題に優先順位をつけていくのが
政治でしょうか。

また、自分自身で課題のためツールを先取りをし
ておくことが必要になります。
私はデジタルが大好きなタイプの人間です。
理由は、手書きなどのアナログでは物事にうまく
対応できない人間だからです。
私のようなタイプは、デジタルに移行することに
躊躇はありません。
いわゆる、めんどくさがり屋です。

他方、私はリスクに対して敏感ですから、ウィル
スソフトなどへの投資を怠りません。
経費と考える人は、問題が発生した状況がない人
でしょうか、投資と考える人は、問題が発生した
状況をイメージしている人かもわかりません。

課題がみえている時代だからこそ、いろいろな選
択肢のどれを選択するかは、常に自分の責任では
ないでしょうか。

よい指導者と出会うと確信が生まれる

昨年、私は五十肩になって相当な痛みに耐えて
いました。
特定の位置に腕があがると強烈な痛みが走り、
これはこのままでは大事になると考え整形外科
を訪ねました。
もっとも、動機は不純なもので新規にできた整
形外科でWEB予約ができるし、多分、まだ患者
が少ないというものでしたが。。。

近隣にある整形外科はいつも超満員で、私は混
んでいるところが苦手なので新規開業したとこ
ろにしようというものでした。
人生、どこで運が好転するかわかりません。

この整形外科のリハビリ担当の先生の指導が、
私には非常に納得がいくものでした。
この先生も無駄口がなく、判断がはやく、技量
は相当なものでした。
大学病院から月1回患者をみるためにくる肩の
専門医が、腕がいいですね、というくらいです
から。。。
薬や注射もなく、リハビリだけで完治です。

私は、よい指導者と出会ったときは、素直に指
導に従います。
それが、一番よい方法だと、信じるからです。
専門分野では、素人が自分の判断でおこなうこ
とは、危険だと考えており、必ず専門家の意見
を聞きます。

このような指導者に出会うと、自分の中に確信
が生まれます。
だからこそ、地道にリハビリをすることができ
ます。
半年かかりましたが完治しました。

当然、教えていただいたトレーニングは、今で
も毎日かかさずおこなっています。
指導者との信頼関係と自分の中の確信があれば、
指導者がいなくとも、自らすすんで継続するこ
ができます。

よき指導者との出会いがあれば、素直に従って
みることです。
しかし、指導者とて完全な人間ではありません。
その人の欠点をどこまで許容できるかは、自分
次第です。
私も欠点だらけですから。。。

電子保存のほうが記帳がはかどる

昨年から私自身の記帳は、電子保存でおこなっ
ていましたが、今年記帳をやっていて感じるこ
とは、手際がよくなりスムーズに計上できるよ
うになったことです。
67日ルールによる分散処理の効果でしょうか。

昨年までは、一度紙に印刷して記帳をおこなっ
ていましたが、今年は電子から電子で保存した
帳票についてはすべてペーパーレスで入力して
います。

もちろん、普通に現金等で購入した領収書は、
やよい青色申告オンライン版に電子保存したう
えで手元にある領収書から仕訳をします。

やはり物事は、やると決めて段取りができ、実
際におこなうことでうまく進んでいきます。
昨年、決断したことが正解でした。

領収書などをまとめて記帳するより、はるかに
楽に記帳ができます。
その分時間にゆとりがもてるようになり、自分
の生活スタイルにあっているようです。

自分自身の記帳でいらいらする時間がなりまし
た。。。

事業主貸と事業主借(1/2)

私も個人事業主さんの記帳をはじめたころ、ま
ったく理解できませんでしたが、自分で青色申
告をやるようになって理解できるようになりま
した。
ただし、私は、事業用の銀行口座はもっていま
せんので、どちらかといえば、事業主借主体の
仕訳になります。

この科目は、そもそも事業の会計処理のために
使用するので、貸すのも借りるのも「事業用の
お金」が主体と考えれば理解しやすいと思いま
す。
簡単に「事業主に貸す」「事業主に借りる」と
考えてもよいでしょう。

なお、「貸」「借」と言っても、あくまでお金
の流れを示すだけで、実際に返済の必要がある
わけではありません。
最終的に確定申告の際に両者を相殺、その差額
を法人での資本金に当たる「元入金(もといれ
きん)」に振り替えて処理します。
この辺は、やよい青色申告では自動的に処理し
ますので、私もそれほど詳しいわけではありま
せん。

事業主貸は事業とは無関係の支出です。
まず事業主貸は、事業とは関係のない「支出」
があった時に使用します。
事業用のお金を事業主個人の生活費やプライベ
ートな出費に充てたときです。
例えば、(1)生活用品を事業用のクレジットカ
ードで支払ったとき、(2)生活費を事業用銀行
口座からお金を下ろしたとき、(3)事業主個人
が払う所得税や住民税、保険料などを事業用銀
行口座で振替納付したときなどです。

法人と違い、最初は戸惑うことが多かったですが、
仕訳に慣れてくれば法人の記帳よりもやさしいか
もわかりません。
私自身が、青色申告をおこなっていますので、よ
り記帳に慣れているからでしょうか。

青色申告のメリットは、(1)最高65万円の特別
控除、(2)赤字が3年繰り越せる、(3)専従者
への給与を経費にできる、(4)30万円未満なら
一括で経費にできる、(5)申請によって現金主
義で記帳が可能、(6)一括評価で貸倒引当金を
計上できるなどがあります。

上記は一般的なものですが、みなさんが知らない
メリットもあるようです。

デジタル化で不正がなくなる?

コロナ感染症の影響を受けてデジタル化推進が
叫ばれているところですが、さて、デジタル化
で不正などが少なくなるのでしょう
か。
現実は、そう簡単ではないでしょう。
結論からいえば 、デジタル化であれ、紙による
処理にしろ、手順を踏んだ内部けん制システム
と内部監査システムのふたつの機能が必要です。
それでもデジタル化は不可逆的な流れですから、
推進していくこになるでしょう。

では、どこで問題が発生するかといえば、人間
が介在する部分です。
人間は、悪いことをやろうと思えば、あらゆる
ことができるようで、私には考えられないこと
をいとも簡単におこないます。
それだけの執念があれば、まともなことにエネ
ルギーを使えばと、思うのは私だけではないで
しょう。

デジタル化でも二段階認証が当たり前になって
いるとおり、不正をけん制するシステムの構築
とそれにかかる時間や手間は、デジタル化の流
れに反するものですが、リスク管理上、増える
ことはあっても減ることはないでしょう。

ましてデジタル化の象徴のようなインターネッ
トバンキングを企業が利用する場合、中小企業
では、担当者任せでおこなっているところもあ
りました。
驚くような光景です。
他方、大手企業でも数多くの不正がおこなわれ
ていますが、日常的な内部けん制(スマホでい
えば二段階認証のようなものですが)をおこな
い、さらに第三者であつ内部監査を徹底するこ
とが重要です。

これでも不正は、おこなわれるでしょう。
しかし、日常的な内部けん制と抜き打ち的な内
部監査でかなり防ぐことが可能となります。
また、仮に防ぐごとができなくともはやい段階
で不正を発見することが可能となります。

大体、担当者や外部の取引先と結託される不正
はなかなか発見されにくくなります。
担当者の異動が必要なのは、このような不祥事
の芽を摘み取るためでもあります。
事業収益が上がらない現状では、どこまで投資
できるか、という経営判断が必要なのかもわか
りません。

いずれにしても人間とは、複雑な生き物であり、
今日ように人間関係ギスギスしている時代こそ、
人間の原点に立ち返った経営が必要ではないで
しょうか。