会社を伸ばす人、自分を誇示する人

創業者には、二つのタイプがあります。
ひとつは、会社を伸ばすタイプ。
二つ目は、自分を誇示するタイプ。
およそですが、この二つのタイプにわかれるように思えます。

会社を伸ばすタイプは、会社へ執着しないタイプでしょうか。
いわゆる経営を第三者へ任せることができる経営者です。
人間はいずれ死を迎えます。
自分が永遠でない前提で経営を他人に任せることができるタイ
プ。

他方、経営を他人に任せることができないタイプは、自分を誇
示する傾向が強いようにみえます。
当然、他人がおこなう経営を信用しません。
常に、自分中心に会社をまわします。
業績が良いうちはこれでよいのでしょうが、業績が下落しだす
と、その後は大変なことになるでしょう。
また、経営者が亡くなった場合も、同様に経営的には業績が下
落するように思えます。

実際、過去このタイプだった企業は、その後、成長性云々が話
題にもなりません。

鉄は熱いうちに打てではありませんが、はやくから第三者の経
営者を育成しておくことが次の時代を築くと考えています。
また、可能な限り自社の社員から昇格させたほうがよいと考え
ています。
転職組でもある年数の社内経験があればよいのでしょうが、日
本企業のようにシステム化されていない経営では、外部からき
た人間がすぐに社長をやるということは、甚だむずかしいよう
に感じます。

今、ふたつのタイプの経営者をみることができます。
企業経営の歴史は、そこにあるのです。

棚卸資産は問題をつくる

棚卸資産ほど会計上やっかいなものはありません。
理由は、恣意的に資産として計上されることが多いからです。

大手企業でも売上が伸びず棚卸資産が増加している場合、棚卸資
産に問題があります。
資産というには、売上に貢献することが前提ですが、売上に貢献
できなくとも資産に計上されていることがあります。
現場に棚卸資産の管理をさせれば、必ずこの棚卸資産は、必要で
す、というでしょう。

資産が売上に貢献できなければ、棚卸資産の除却損を計上したり
、評価損として認識しなければなりません。
現場は、P/Lが減益になることを嫌がります。
もっとも、経営者も減益になることを嫌がりますから、会計処理
は甘くなりやすいものです。

こうして毎期繰り返せば、問題は雪だるま式に大きくなります。
そしてある日、棚卸資産の除却や減損処理をしますが、この時点
になれば、その額が数千万円単位は当たり前で、中に億単位にな
ることがあります。

しっかりとやっているところは、企業で評価基準を定めて恣意的
な棚卸資産評価がなされないよう毎期厳格に棚卸資産を管理して
います。
これも経営管理のひとつとしては、当たり前なのです。

ワークフローを立ち上げたのはいつだったか

私がワークフローを立ち上げたのは2003年頃でしょうか。
当時からワークフローの導入は、各企業で検討されていたように
記憶します。
ERP全盛期でしたから、当然、ワークフローもその流れの中で検
討しました。

数社検討した結果、富士通のワークフローを導入しましたが、当
時は電子帳簿など夢の中でした。
ワークフローを導入する理由は、デジタル化ですが、請求書や領
収書などの伝票類は紙ベースでした。

この中途半端は状況は、業務改善を中途半端にします。
それでもこの企業の経営者(創業者)は、やる、と一言。
先を見越せば、当然やっておくべき課題だ、と話したのが印象的
でした。

当時、人事を担当してい私は、人事労務系のワークフローを立ち
上げましたが、労働基準法に準拠したレベルで導入ができ現場担
当者の雑務からの解放と人事部門の事務仕事の大幅な軽減ができ
たことが大きな経験となり、その後の立ち上げ業務に活かすこと
ができました。

昨日、次の記事を目にして驚愕しました。
50代経営者・役員の7割以上が、ワークフローシステムを「まっ
たく知らない」と回答

私にとってワークフローとの付き合いは、約20年前のものです。
この国のデジタル化の進捗がよくわかる話です。
コロナ化、やっとデジタル化に舵を切った政府にもあきれますが、
この国はどうなってゆくのだろうか、と心配するのは、私だけで
しょうか。

コロナという感染症のおかげというには、あまりに多くの犠牲者
がいることに、喜んでばかりいられませんが、デジタル化を推進
してくれた功労者でもあります。

世の中というのは、ときに残酷な仕打ちによってしか変わらない
のかもわかりません。
デジタル化だけではありませんが。。。

アイデアの検討は複数人で

私は仕事に限らずアイデアを考えるとき、複数人で検討すること
にしています。

今日、自宅でアイデアが必要ケースがありました。
一か月前くらいからいくつかのアイデアを検討していましたが、
妻が出したアイデアがもっともよい、と思うアイデアでした。
実際、アイデア通りに作業してみましたが、私が考えていたアイ
デアより簡単で適切なものでした。

自分のアイデアに固執することなく、いろいろな人たちとアイデ
アを出し合えば、案外、よくできたものになります。
私は、昔から部下たちにアイデアをしばしばだしてもらい仕事を
助けてもらいました。

上司や経営者に評価された場合、必ず部下の名前を出します。
仕事とは、みなでやりぬくものだからです。
とくに私のような平凡な上司は、部下に助けてもらわなければな
になにごとも進みません。

私の仕事人生は、よき上司と有能な部下たちのおかげです。
感謝しかありません。

弁護士の指摘も聞かない

弁護士の指摘も聞かない経営者は、少なからずいるものです。
私が在籍した企業の経営者でも同様なケースはありました。
結果は、経営破綻です。

経営者として仕事するのであれば、少なからず弁護士の指摘に
は耳を傾けるべきです。
そのうえで自分の考えていることを話し、アドバイスしてもら
うことができるかどうかが、有能な経営者と無能な経営者を分
けます。

法律違反になる場合は、犯罪ですから絶対に避けるべきです。
それでも自分の考えているようにやる場合、弁護士は顧問をや
めるでしょう。
そのような気骨がある弁護士を雇うことができるかどうかも経
営者の力量です。

物事は、素人が考えるほど簡単にいきません。
会計も同様ですが、そこにプロの目が必要になります。
プロの目と実務をつなぐのが、私たちのような実務型管理職で
しょうか。

企業の状況は、似ているようでもひとつとして同じものはあり
ません。
そこに実務型管理職の仕事の腕前が試されます。
だから、仕事はおもしろいのです。

常に米国しだい

株価に限らず常に米国しだいというのが、わが国の立ち位置では
ないでしょうか。
敗戦国として経済成長を勝ち得たのも米国の存在でした。
また、東西冷戦の状況下では、わが国の地理的な位置も重要でし
た。

当然ですが、このような米国従属型成長ですから、常に米国経済
の中にある日本でしかありません。
株価は、その特徴をもっともよく表しているのではないでしょう
か。
近時は、為替でしょうか。

米国追随型経済は、非常に効率的に経済成長ができましたが、今、
わが国がやらなければならないのは、やはり独自性と国際的なアラ
イアンスをどう作るかではないでしょうか。

水素の利用は、その点では格好の材料です。
トヨタは、FCVの轍を踏まないように積極的に水素を世界へ押し
だす努力をしています。
FCVも車に限らず利用範囲は広いでしょうか。
やりようでは、簡単に他社のまねをするのではなく、独自性と協調
性を融合してはるかに有能な技術へ転換することが可能です。
また、日本人の協調性という文化ともうまくかみ合います。

トヨタがはじめている水素利用の努力は、案外、この国の未来をか
えるのかもわかりません。

経営者ランキング

先ごろ、次のような経営者ランキングがありましたが、あまり変わ
りばえしません。

【尊敬する日本の経営者は?】(複数回答可、敬称略)
1位:松下幸之助 パナソニック(100票)
2位:本田宗一郎 本田技術研究所(78票)
3位:豊田章男 トヨタ自動車(77票)
4位:柳井正 ユニクロ(55票)
5位:稲盛和夫 京セラ・KDDI(49票)
6位:孫正義 ソフトバンク(48票)
7位:安藤百福 日清食品(47票)
8位:山内溥 任天堂、盛田昭夫 ソニー(43票)
10位:前澤友作 ZOZO(39票)

【調査概要】
実施期間:2022年9月1日~9月2日
調査対象:20歳から40歳の男女400人
調査方法:アンケートツール「QiQUMO」使用

ソニーの井深さんは、10位以内に入っていません。
松下幸之助が1位というのは、経営の神様ということでしょうか。
それにしても若い経営者がいないのが気になります。。。
そういう私も、若い経営者は誰かいますか、といわれてもすぐに
回答できません。

それだけ日本における経営は、小粒になり、成長力が低下してい
るようにも思えます。
群雄割拠ならまだよいのですが、群雄すらいない状況かもわかり
ません。

一つ抜け出すには、まじめだけではうまくいきません。
日ごろから冗談が言い合えるような場が必要ではないでしょうか。
少しだけ若い人たちの仕事にかかわってみて、余裕がない、と感
じるのは、私だけでしょうか。

日本経済全体に成長余力がなくなっているのかもわかりません。

わが家の夏は、犬もエアコン生活

わが家のミニチュアダックスマギーは、5才になり、元気いっぱ
いに毎日生活しています。
もともとダックスは、暑さに弱い犬のようですから、獣医さん
に夏はエアコンを入れてください、と言われています。

電気代は大変ですが、今年の夏の暑さは尋常じゃなかったよう
に思えます。
例年なら10時間くらいエアコンを入れていますが、今年は、18
時間ほどつけていたでしょうか。
夜間も相当な暑さでしたから。。。

犬の健康管理は、毎日気を使いながらおこなっていますが、子
供ともなれば気の使い方はそれ以上でしょう。
そんななかで通園するバスの中で熱中症で亡くなるなど、私に
は考えられないことです。
しかも、昨年も同じ事故があったばかりです。

人間社会は、もとからおかしいのかもわかりませんが、今だけ
をみてもなにかおかしくなってきているようです。
人間でも犬でも命を預かるということは同じです。
とくに幼い子供や犬は、言葉を話せませんから、かれらの態度、
行動から推測して健康や安全をみてあげなくてはなりません。

それだけ、人間が、幼い子供や犬に気がいくことが前提です。
こうも多くの人たちが気がまわらない環境とは、どのような環
境なのか、と思ってしまいます。

経営管理ができていない企業(園)では、このような事故にか
かわった社員(職員)は、法的責任はもとより、一生贖罪と向
き合うことになるでしょう。
企業(園)にかかわらず組織は、一つ間違えば恐ろしいところ
なのです。

私が、経営管理を声高にいう理由があります。

通信障害とデュアルSIM

各キャリアであいつぐ通信障害が発生しています。
私は、auから楽天へ変更しましたが、楽天モバイルの通話状況が
芳しくないのでLINEMOを仕事用として追加契約しました。
使用しているスマホはデュアルSIM対応ですから、簡単に2回線
の利用ができます。

元々の理由は、楽天の通話がよくなかったことから追加契約しま
したが、こうも通信障害が多くなると、2回線もっておくことは
必須条件かもわかりません。

楽天は、仕事以外で利用し、LINEMOは仕事でLINEを使うことが
増えたこともあって仕事専用で使っています。
まだ、通信障害に出会ったことがありませんから、どれほど問題
なのかわかりませんが、2回線をもっていえれば、障害があって
もなんとかなるのではないか、と考えています。

携帯電話料金の値下げのおかげで2回線でも低料金でもつことが
できる時代になりました。
それが必ずしもよい結果に結びつくかは、また別の課題となりそ
うですが。。。

価格はどう決まる

価格は、需要と供給で決まると習ったのは、昔のことですが、そ
れだけで決定するのでしょうか。
あえて高い価格を設定する場合もあります。
需要があって供給要素が小さい場合など、価格は高くなります。
また、反対に供給が多い場合は、いわゆる薄利多売となるでしょ
う。
夏場の飲料などは、このケースが簡単にみてとれます。

需要と供給だけで決定されない政策的な価格もあります。
個人事業主がおこなう事業は、ときに理由があって価格設定して
いることがあります。
無理をして仕事を獲得する必要がないからです。
当然、薄利多売などやりません。
その分、なにが違うかと言えば、丁寧な仕事、将来的に顧客と長
くつきあい顧客の成長ステージに寄り添う、あるいは、急な問題
解決を手助けするといった、顧客本位の仕事をすることです。

このような場合、多くの顧客を獲得する必要もなく、また、少数
の顧客でなければ丁寧な対応はできません。
無理をした仕事をしないということが前提にあります。

今の時代、一人一人がよって立つ基盤が違います。
個人ほど多様な方法で仕事ができる時代なのかもわかりません。
また、一人一人が自分の頭でよく考えて行動することが求められ
る時代でしょうか。