判断を間違うことがある

企業で働けば、いやでも判断の連続です。
判断を間違うことがあるのは当然です。
とくに経験していない場合、判断はむずかしいものになります。

私が経験したなかで一番大きな判断の間違いは、労働基準監督署
の臨検です。
経験がなかったことや、株式公開を目指していたので労働基準法
に基づく運用改善をおこなっており、問題はないだろうと、軽く
考えていました。
本来であれば、この時点で労働問題専門弁護士と連携しておかな
ければなりませんでした。
詳細は書けませんが、やはり法的な手順が必要です。

その後、是正勧告をもらいましたが、承服できない私は、社長へ
相談の上、労働専門弁護士を訪ねて詳細を報告し対応してもらう
ことになりました。

適法にやっている根拠を明示し、弁護士同席の上で約1年ほどか
けて是正勧告を取り下げてもらいました。
時間はかかりましたが解決できました。

人間は経験がない場合、判断を誤ることがありますが、日常業務
を適切におこなっていれば解決策はみつかります。
先ずは、与えられた自分の仕事をきちんとやっておくことがベー
スになりますが、そこからどうリカバーするかを考えることが、
さらに重要です。

あきらめず、自分で問題解決のシュミレーションしてみることで
しょうか。
もっとも、理解ある経営者の存在があって成しうることです。
すべては、有能な弁護士を含むチームワークです。

成長する企業には面倒見がよい人がいる

企業が成長するステージをみえていくと、私がみてきた範囲です
が、必ずよき人たちの存在があります。
弁護士、税理士などですが。。。

社会機能としてはありふれたものですが、創業期から長く面倒を
みているのが特徴でしょうか。
とにかく面倒見がよい。
やんちゃ坊主の社長時代から苦楽をともにするとでもいうのでし
ょうか、人柄がすばらしい。
だからこそ、経営者はステージごとに人間として成長していくの
だと思います。

私のような人間嫌いのタイプでも、よく面倒をみてくれます。
それは今も続きます。
その方の紹介で、さらに面倒見がよいかたに巡り会えるという好
循環です。

このような不思議な縁を大切にする経営者だからこそ、企業は成
長を続けるのでしょう。
このような経営者と巡り会えると、私のような人間でもほんとう
に人生が豊かになります。

なにごともリーダーシップか

今週の日曜日は町内会の全体掃除でした。
今年は班長をしているので普段追随型の私ですが、率先垂範するこ
とになります。
手際よくやっていたつもりでしたが、さらに上をいく班長がいまし
た。

声大きく、「終了します」と一言。
全員、掃除作業終了でした。

私も早く終わるほうですが、この方は相当なレベル、完全に仕切ら
れました。
リーダーシップは、どのような場面でもみることができます。
会社より普段の生活のほうがより如実に現れるのでしょうか。

今日は朝から集会所の掃除でしたが、私はトイレ掃除を担当します。
人が嫌がる仕事をやるのもリーダーシップのひとつと思っているか
らです。

人生、すべてがトレーニング。
会社を離れても人間関係や社会とのかかわりは切れません。
私のような人間嫌い、社会とのかかわり嫌いでも容赦なくやってき
ます。

どうせやるなら、自分が物事を動かそうというのが私流でしょうか。
なんでも楽しみながらやることで、案外、いろいろな学びができる
のかもわかりません。

町内会の掃除でもリーダーシップがある人は、やはり手際がよい、
と感心してみてました。
これも勉強。。。

価格を下げてまでやることはない

個人事業主が自分で仕事をする場合、はっきり言えば自分の手に
職をもっている場合ですが、価格を下げてまでやる必要はありま
せん。
理由は、低価格でやる人たち(法人)は限りなくいるからです。

個人事業主をめざす場合、先ず今の生活を維持できているだけの
収入が前提です。
いきなり個人事業で生活を維持するなど無謀というほかありませ
ん。

最初に、マーケティングして個人事業をはじめる前に自分がおこ
なうビジネスの価格設定を考えておきます。
当然、高い価格設定では顧客の獲得は少ない、あるいは獲得でき
ないことになります。

やはり副業あたりから仕事をはじめてみるのがベストです。
低価格でビジネスを請け負うリスクを避けながら、顧客開拓がで
きるからです。
その分長期戦になりますが、自分が考える方向を的確に打ち出せ
ます。

運送業などは、現在、低価格帯の代表格ですが、先をみればドラ
イバーの枯渇から配送料金が引き上げられる可能性があります。
この点は、ラスト一マイルの中にどれほどの人たちが個人として
参入してくるかで料金体系が変わるかもわかりません。

国は、個人の配送業参入のための法規制をゆるめていくことが考
えられるため配送委託料が上昇するかは未知数です。

いずれにしても個人事業をおこなって、こんなはずではなかった
ということにならないように、個人においては、自分の生計維持
のための収入を確保しながらめ個人事業を進めていく対策を立て
ておくことが大切です。

個人事業の自転車操業にならないように。。

基礎力をみる

本日、がっちりマンデーでミライスピーカーをはじめユニークな
製品を作る企業を紹介していました。
ミライスピーカーは、元ケンウッドにいた技術者が立ち上げた企
業です。
年齢は70代でしょうか。

なんといっても音響に関する基礎がしっかりとできています。
そのうえに、このスピーカーはできあがっていました。
この辺が若い人たちと少し違うところでしょう。

他方、別の企業では、開発と営業部門を行き来しながら商品をつ
くる企業が紹介されていましたが、こちらは消費者の声を大切に
しながら商品コンセプトをきめて製品を開発していました。

商売の基本は、むずかしくありません。
基本の積み上げと消費者の声をいかに反映できるかです。
でも、これができる人間や企業は非常に少ないと、思われま
す。

だからこそ徹底できる企業は強いのでしょう。

社長の経営能力とは?

かっぱ寿司の社長が不正競争防止法違反で逮捕されるとは、この
国の経営者の法規範意識の低さにはあきれるばかりです。
結論からすれば、自分の身を肥やすという人間の存在です。
若いときから社長をやっていたようですが、どのようなプロセス
を経て経営者になったのか、と思ってしまいます。

経営者として転職すれば、業績向上は必達すべき目標なのでしょ
うが、他社の原価データを違法に取得しての業績向上では、経営
能力を疑われてもしかたないところです。

若い経営者が結構でてきていますが、今一つぱっとしない原因に
は共通するなにかがあるような気がしています。
やはり、経営の基本がないのかもわかりません。
原理原則や基本がない経営能力では、企業の成長はないというこ
とだと、私は考えています。
勿論、私のような評論家よりは実践しているだけすばらしいこと
なのですが。。。

私程度のサラリーマン生活者だったものからみても、驚くべきこ
とが頻発する経営に、この国はどのようになっていくのだろうか
と、ふっと考えてしまいます。

経営とは、足元を固めて基本に忠実にやっていくことが、まず原
理原則でしょうか。
このような脆弱な経営が露呈するときは、付加価値型経営へ舵を
切るチャンスでもあります。

消費者はよくみています。
価格以外にもよい商品を並べていけば、また、特徴ある商品を開
発すれば売上を上げていくことは可能でしょう。
身近な消費者の声に耳を傾ける努力は、これまで以上に重要でし
ょう。

採用と銀行の関係

企業規模にかかわらず企業で人事などを担当していると銀行から
の雇用依頼は多くあるものです。
銀行との特殊な関係は、企業にとって融資といった取引材料があ
るからか、日常的にあります。

企業側は融資等、銀行側は自社の人材の再雇用先として活用する
関係でしょうか。
未上場であれば、推測ですが、企業情報は非公式に流失している
と考えています。

銀行というところは、ある意味で情報戦の先端をいく企業です。
融資が焦げ付けば不良債権化し、自社の経営がダメージを受けま
す。
一刻もはやい経営情報をとり、自社の融資の引き上げや債権確保
をおこなうことは当たり前でしょうか。

企業側も銀行の営業に優秀な人材をみつければ、積極的に採用活
動をします。
こちらは銀行との関係よりは、自社の営業強化が目的です。

私のような転職バカは、採用面接で銀行出身の総務や人事担当者
にどれほど会ったことでしょう。
石を投げれば、銀行出身者のような。。。
見事に不採用。
銀行出身者は、ある意味、人を見る目があったのでしょう。
私という不良資産を増やさなかったということですが。。。

それにしても、ここにも不思議の国があるようです。

わんこのアレルギー検査

この夏、軽い皮膚病になったので動物病院で犬のアレルギー検査
をおこないました。
検査料金は高額ですが、調べておくと何が原因か、ということが
特定できます。

検査結果は、意外なものでした。
食べ物の中では、米の数値が高く、ドックフードにほとんどはい
っていました。

やはり、病院で指示されていたアレルギーフードへ変更すること
になりました。
この療養フード、わが家の犬はよく食べるので太りすぎてしまい
、減量用に同じメーカーのフードを食べて減量には成功しました
が皮膚は軽いダメージを受けたようです。

アレルギー検査費用はそれなりにかかりますが、根本的な原因を
把握しておけばフードなどで悩む必要がありません。
また、獣医さんは病気の原因を特定しやすくなり、犬の健康を保
持するためには最良の方法でしょうか。
来年は、健康診断をすることになるでしょう。

私はハウスダストが高いのですが、マギーはほとんど大丈夫でし
た。
雑草などは、人間と同じようにアレルギーがでていましたので、
田んぼの散歩は控えめにというところでしょう。

とにかく人間も犬も元気が一番。。。

権力集中型では世代交代がおきにくい

いわゆるワンマン経営者が経営を担う企業では、世代交代がおき
にくいでしょう。
理由は、ひとりの傑出した人間の能力だけで企業が成長していく
からです。
部下は、経営者の指示に従うだけで考えることをしなくなり、経
営者以外は手足として動くことに専念します。
その結果、経営者以外の人間が考えることをしなくなり、責任感
がきわめて希薄になります。

私がみてきた企業だけでも少なからずそのような企業がありまし
た。
現在は、ほとんど存在しなくなりました。
もちろん、中には優秀だといわれる部下もいたようですが、大体
ワンマン経営者から去っていくことが多いようです。

一代で大企業を創業した人の能力を否定するつもりはありません
が、その能力が企業の組織化を阻むことにもなります。
そのような偉大な経営者からみれば、すべての人材が能力不足に
映るでしょう。

これが極まったのが、日本電産ではないでしょうか。
ことここに至っては、経営者が亡くなられること以外経営体制を
抜本的に変えることは不可能ではないでしょうか。
しかし、それまでのひずみがでてくるのも致し方ないこでしょう
う。

創業系でもソニー、京セラなどとの違いをみておく必要がありそ
うです。

強い組織をつくるとかいうが?

しばしば、セミナー等で強い組織をつくるとかいうテーマで講演
がされていますが、セミナーどおりにいくことはほとんどありま
せん。
理由は、組織を動かすのは人間だからです。
人間は、ひとりひとり違います。

私がどのように話をしてもソニー子会社時代のことは、共通要素
は取り出せても、そこにいた人間は、誰一人、他の企業にはいな
ので同じことをやるのは困難です。

理論や経験がうまくつながっていかないのは、組織を動かす要素
が人間そのものだからです。
だからこそ、セミナーなどで理解したように思えても、実際には
簡単にいきません。

どこからなにを導入して機能させていくかが重要です。
セミナーなど聞いた多数の項目を一気にやろうなど無謀そのもで
す。
企業の成長に時間がかかるのは、人間の成長なくして強い組織も
ないからです。
多様性もいるかな。。。

なにを動機に人の成長を促すか、と考えてみることでしょうか。