企業会計と税務会計

大手企業と中小企業における会計に関する違い
は、結論から言えば、大手は企業会計をベース
に会計処理をおこない、中小企業の多くは税務
会計です。

辞書などによれば、企業会計とは、主に営利企
業に対し適用される会計手続きの総称。
企業の事業活動を定量化した情報の提供、分析
を目的として実施される。
なお企業会計は、その目的により財務会計と管
理会計、税務会計に分けられる。
財務会計の目的は、企業外部の利害関係者に対
し、企業の財務状態などの情報提供を行うこと
である、となっています。
企業会計に関しては、国際会計基準もあり、複
雑化しています。

中小企業の場合は、税務会計中心に会計処理を
しているところがほとんどでしょうか。
税法に基づいて会計処理をしているということ
になります。

大企業や上場企業の場合、財務諸表は会社法や
金融商品取引法、国際会計基準などさまざまな
会計基準にしたがって作成されます。
一般的には、会計基準に準拠した形で作成され
る財務諸表をベースに、税法で要請される調整
を加え、税務申告用の所得を決定するプロセス
をとります。

中小企業の場合、一般的に最初から税法に準拠
した形で財務諸表が作成されます。
最初から税法ベースで作成されるケースが多い
ので、中小企業の財務諸表は税務申告のための
根拠資料という意味合いが強くなるようです。

他方、大手企業では、例えば固定資産や棚卸資
産の除却などに関して企業会計ベースで社内基
準を設けて会計処理をしています。
必ずしも税法基準ではありませんから、有税
(税金を納付する)で会計処理をする場合もあ
ります。

小企業や個人事業の場合は、このような会計処
理はしませんので、原則、固定資産など税法ど
おり原価償却することが大半でしょう。
税法上、税金を最小化する会計をしているとこ
ろが多いのではないでしょうか。

購入サイクルが延びる

今年の物価上昇は本格的でしょうか。
さすがに、ネット購入のペースはいつもより長
くなりはじめました。
在庫をぎりぎりまでもっていて、どうしても不
足するときに発注することで毎月の支出がかな
り減りました。
それだけ無駄に在庫をもっていたということで
しょう。
私の発注サイクルに問題があったようで。。。

このように消費者心理は、簡単に購買行動に現
れてきますから、この先どこまでメーカーの価
格転嫁ができるかが課題でしょう。
一般的な商品は、電力などと違い独占供給では
ありません。
いづれメーカー間の競争になれば、販促費によ
る価格下落がはじまる予感がします。
もっとも、内容量は結構減っていますが。。。

賃金が上がらない世界では、物価だけが上がる
ということは、ほとんど考えられないのではな
いでしょうか。
米国などの物価高は、ある程度の賃金上昇とウ
クライナ問題による供給不足が重なっています。

日本のようなケースは、これまで経験したこと
がない世界かもわかりません。
購入者、販売者、製造者と三方よしどころか、
三方悪しの状況に陥る可能性があります。
それでもコロナからの回復で旅行などは大幅な
増加に転じているようです。
消費者心理もいろいろです。

わが家は消極的選択、人が多いところや時期に
は動きませんが、よほどここはというところが
あれば行くかもわかりません。
日常的な範囲では、これも上がったかと、シビ
アな生活がはじまったところでしょうか。

転職は実験場か?

私は転職回数が相当多いですから、転職エージ
ェントなどから声がかかることがないタイプで
す。
もっとも、そのようなことを気にして生きてい
くタイプでもありません。
私の人生そのものが、実験場のようなものでし
ょうか。

その意味でも私の転職は実験場だったようです。
失敗が多い実験場でしたが。。。
それでも、面白かったの一言です。

まじかにみる経営は、生きた学びそのものです。
経営状況が悪くなる企業に共通するのは、唯我
独尊でしょうか。
井の中の蛙大海を知らず、ということです。

人間の宿命みたいなものです。
経験した以上のことは、なかなか抜け出せない
のです。
これは、私自身にも言えます。

抜け出す経営者は、人の話に耳を傾け、権限を
委譲し、実行することができる人です。
簡単なことですが、このタイプなかなかいませ
ん。

数多くの実験場を歩き回りましたが、ソニーの
ようなシンプルな経営スタイルを取ることはむ
ずかしいようです。
ほんとんどの経営者が、自分の範疇で勝負しよ
うとします。
だから、失敗するのですが。。。

それに比べると、はるかに社員のほうが優秀で
す。
ちょっとレクチャーすれば、能動的に行動する
ことができます。
実験場の中は、結構有能な社員の集まりでした。
この事実だけでも貴重な経験です。

小さな企業ほどいろいろな展開ができる

私は小さな企業、従業数10名程度ですが、に在
籍していました。
結論から言えば、小さな企業ほどいろいろなチ
ャレンジができます。
理由は、仕事量の変動が大きく、暇な時間が多
いからです。

だいたい、小さな企業では、下請け仕事が多く
元受の事情によって仕事がまわってきます。
在籍していた企業は、面倒で手間がかかり費用
を抑えるような仕事ばかりきていたでしょうか。

電気工事業でしたから仕事がなければ、工事担
当は、さっさと帰宅しているような状況です。
営業担当も既存の元受ばかりまわりますから、
なかなか仕事がまわってきません。
いわゆる競争力がない、ということです。

こういうときこそ、総力戦で新規開拓をするチ
ャンスです。
私は管理の仕事でしたが、もともと営業あがり
ですから、みなを集めて、まずは利益構造、い
わば自分の給料がどこからくるか、ということ
を職人さんへレクチャーし、暇なときはすべて
の人間で営業をやります、と宣言しました。
もちろん、私も営業します。

反対する人間もいますが、私と組んだ職人さん
が新規の工事を獲得してきて、実際に仕事をす
ることで納得しました。
そのうえ、これまで現地調査費用をもらってい
ませんでしたが、新規の取引ではこの費用も頂
戴し、利益も十分確保できる取引額でした。

一方、はじめて仕事をみた私は、職人さんの手
際のよさに感動しました。
技術力がある、これはいけると。。。
小さな企業ほど現場です。
当然ですが、新たな取引先から継続して仕事依
頼がきました。

小さな企業は、やろうと思えばなんでもできま
す。
先導していく人がいれば、あとは、自律的に動
きだします。
小さな成功体験を積み上げることが一番ではな
いでしょうか。

めんどくさいことは、はやめに!

私は、適格請求書発行事業者登録を申請してい
ますので課税事業者として個人事業をすること
になります。
私は、元来、せっかちなタイプですからわずら
わしいことほど、はやめに取り組みます。

本来、インボイス制度は、2023年10月からです
が、2023年度から課税事業者として消費税を納
付する予定です。
もっとも、2023年3月31日までに適格請求書発
行事業者登録をすれば課税事業者となり、消費
税課税事業者選択届出書は必要ありません。
確定申告は事業年度でおこないますから、2023
年は1月から12月がが個人事業主の事業年度と
なります。

私の場合、めんどくさがり屋なので、経理処理
は、経理ソフトに準拠した処理をすることにし
ています。
これまで仕事をしてきたいくつかの企業では、
社長自身が会計処理を不適切におこなうため、
適正な会計処理ができていないケースをみてき
ました。
適当に数字をいじると、だいたい、わけがわか
らない会計状態になります。
そして税務調査でご褒美を頂戴することになる
ものです。
また、経営状態は悪化していきました。

会計数字が適正に処理されていれば、経営の本
質をつかむのも早くなります。
だからこそ、大手企業の経理部門では、適正な
会計処理をなるべくはやくおこなう努力をして
います。
そのことで、経営者は、次のアクションをすば
やくとることができるようになるからです。

経営は経営数字だけではありますが、数字も経
営における重要な判断要素になることは間違い
ありません。

本人確認が多くなる社会

最近、いろいろなところで本人確認が求められ
ます。
結論から言えば、私は、すべて本人確認に応じ
ています。
自分自身がデジタル化された機能を積極的に利
用させてもらっているので当然の義務だと、考
えるからです。

これだけ世の中に不正行為がまん延してくれば、
人々の生活を守る意味からも必要でしょうか。
あまりこのような対策がとられない社会のほうが
よいのです。
他方、社会的責任が大きい企業ほど不正などによ
る被害も大きくなり、本人確認を積極的におこな
っています。

便利なるということは、その反面、そこに不正行
為などによる侵害が生じます。
世の中の進歩自体がこの繰り返しです。

それでもデジタル化による利便性や生産性向上は
間違いないところでしょう。
一方で人の顔が見えにくい社会は、信頼性が疑わ
れる社会でもあり、そこに本人確認の本質もあり
そうです。
このように書いている私にも、本人確認されたデ
ータがなんらかの理由で流失したり、あるいは、
今までより情報が社会の中に流失するのではない
か、という心配はあります。

現状でもあらゆる電話がかかってきますが、電話
番号はどこから流失しているのだろうか、と考え
ます。
迷惑メールも同様ですが。。。
夜中にぷっんと切れる固定電話にはまいります。
光電話ですが旧式タイプですから、この頃、寝る
前に室内回線をモデムからはずして寝ています。

それでも私はデジタル化に期待しています。
自分のリスクと社会のリスクを秤にかければ、公
益的なリスク回避に重きをおいています。
それが自分自身の仕事にプラスになると信じてい
るからです。

遊び心と余裕

私は幼いころから遊びが好きな人間だったよう
に思います。
もっとも、おもちゃで遊ぶことも好きですが、
野山をかけまわることが大好きな人間でした。
自慢ではありませんが、勉強では、常にクラス
最下位を守ってきました。
その意味では、読み書きや算数などの基本がで
きていませんので、今も悪戦苦闘しています。
なにごとも基本が大事だと、心から実感してい
ます。

受験勉強をはじめたのは友人のおかげですが、
勉強しようというよりはゲーム感覚で問題を解
いていました。
常に遊び感覚がないと、私は勉強もできません。

会社へ入っても同じです。
営業職をしていたときも遊び心がある先輩や同
僚にめぐまれ、私は幸運でした。
仕事自体よりは、仕事について語る先輩や同僚
たちとの会話が大きな学びになり、遊び心と余
裕をもって仕事できたことが一番だったでしょ
うか。
仕事ができる人は、やはり人間的な魅力がある
ものです。
このことは、不思議とどのような会社であって
も人間次第です。

ソニー子会社へ転職すると毎日が遊び心満載で
すから、私の人生そのものだったでしょう。
そうでなければ、あれほど夢中になって仕事が
できるとは思えません。

今も遊び心と余裕をもっていろいろなことをや
っています。
わが家のわんちゃんも遊び心をたくさんもって
います。
遊び心は、生き物の特権ではないでしょうか?

芝刈りの季節がはじまった

今年は天候不順で芝の育成をするチャンスを逃
してしまいました。
例年なら3月にエアレーションをし、4月に芝
の補植をするのですが、長雨と気温低下が続き、
このタイミングを失することになりました。

芝とは30年以上の付き合いですが、比較的よく
根付いており、長い付き合いです。
芝は、なんといっても芝刈りが大変です。
これからの夏場は週に1回程度刈らなければなり
ません。
熱中症にならないのが不思議なくらい毎年調子
よく芝刈りに励んでいます。

もっとも、芝刈りだけでなく庭木の剪定、いろ
いろな花の植栽をやりますから汗をかく仕事は
私の特権でしょうか。
植物は言葉を話せませんが、剪定や芝刈り、あ
るいは水やり、さらに消毒をすることで私の心
のなかに言葉が返ってきます。
毎年、しっかりと成長した姿をみせてくれるこ
とや、長い年月、お互いに元気でいれることが
なによりの証でしょう。

木々の枝葉や芝の伸び放題をみているだけで、
私が罪悪感をもってしまいます。
わんちゃんと共に、私の健康を支えてくれてい
る源かもわかりません。
そういえば、メダカたちもですが。。。

ひとつの経験ではわからないもの?

私がソニー子会社の経験をメルマガにしたのは、
新入社員で入社した企業とあまりに違っていた
からです。

はじめて会った面接からしてそうでした。
面接であまりに失礼なことを言うので、人事部
長らしき人と言い合いになるわ、と大変でした。
人事部長らしき人は、社長でしたが。。。
言い合いをする私もかなり問題ですが、面接は
対等だ、と私は思っています。

ソニー子会社に入社してからも、新入社員で入
った会社とは雲泥の差がありました。
自由?
あまりにも自由。。。
これってなに???

ところが自由なのですが、上司は法令等をよく
理解しており、法令順守の中での自由なのです
が、それでも自由、自由、自由。。。
入社した途端、総務部門の事業計画を作るから
手伝え、と上司が一言。
あとで知るのですが、それぞれの課単位で統括
課長が事業計画を策定していました。
まるで天と地がひっくりかえるようでした。

事業計画は、本社の企画部門などが作成するも
ので、下っ端はそれに従って仕事するのが常識
でした。
私が驚いているばかりいるので、上司は、不思
議な顔をしてました。
人間は経験を通して学ぶ生き物です。
経験がない人たちにとって、私のこれまでの経
験は理解できないのです。

私のように転職ばかりするのも問題ですが、問
題があるような企業であれば離れてみるとよい
のかもわかりません。
よい企業の場合は、他社との交流をさせるよう
な人事を提案すべきでしょうか。
なかでも下請さんで仕事をさせてもらう経験な
どもよいと思います。
下請という言葉もよくないようですが、今では
パートナーとか言うらしいのですが、問題は中
身です。
正当な対価を支払っているかが問題です。
ちょっと脱線!
どちらの企業にも違った環境で経験するという
メリットがあり、なかには触発されて新たなチ
ャレンジをする人間もでてくるのではないでし
ょうか。

強烈な経験とは、経験したことのギャップから
くるものです。
その強烈な経験を書いて残しておきたくなるく
らいですから。。。

個人事業主の黒字が減る?

個人事業主で青色申告を選択していれば、損失
(赤字)を3年間繰り越すことができます。
第1期に赤字になると、3年間赤字を繰り越すこ
とができ、第2期に黒字になれば、第1期分と相
殺できます。
また、第3期、第4期と黒字が続けば、第1期分
の赤字額の範囲で繰越ができる制度です。

それぞれの期、第2期、第3期、第4期が第1期の
赤字の範囲で赤字になれば所得税は課税されま
せん。

このように個人事業主に対する優遇措置は、と
くに青色申告制度を利用することで非常に有利
な取り扱いとなっています。
青色申告制度を利用する意味は、赤字の繰越し
限らず他にもありますから、制度をある程度理
解して利用することが必要です。